新和内航海運は水準切り上げの展開、好業績を評価して上値追いの流れに変化なし
新和内航海運 <9180> (JQS)の株価は水準切り上げの展開が続いている。足元は全般地合い悪化の影響を受けて一旦反落の形だが、今期(14年3月期)好業績見通しを評価して上値追いの流れに変化はないだろう。第3四半期累計(4月~12月)業績発表が接近して期待感も高まりそうだ。
NSユナイテッド海運 <9110> の子会社である。鉄鋼メーカー向けの原料炭・石灰石・鋼材、電力向けの石炭、建設向けのセメントなどを輸送する内航海運事業を主力として、港湾運送事業やLPGタンクローリー等輸送事業なども展開している。
今期連結業績見通し(10月25日に2回目の増額修正)は売上高が前期比8.0%増の205億80百万円、営業利益が同56.2%増の18億30百万円、経常利益が同49.8%増の17億60百万円、純利益が同41.0%増の11億円としている。内航海運事業で電力・セメント・鉄鋼関連の輸送量が高水準に推移して、運行効率向上や諸経費圧縮などの効果も寄与する。期後半も復興関連需要の本格化や景気回復に伴う粗鋼生産量増加などが予想され、通期3回目の増額の可能性があるだろう。
株価の動きを見ると、12月30日に急伸して580円を付け、昨年11月高値565円を一気に突破した。その後も水準切り上げの展開で1月24日には620円まで上値を伸ばす場面があった。足元は全般地合い悪化の影響を受けて1月27日に575円まで調整したが、1月28日には切り返しの動きを強めている。好業績を評価する流れに変化はないだろう。
1月28日の終値587円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS102円10銭で算出)は5~6倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間15円で算出)は2.6%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS568円15銭で算出)は1.0倍近辺である。足元は全般地合い悪化の影響を受けて反落の形だが、日足チャートで見ると25日移動平均線近辺で下げ止まっている。また週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。好業績を評価して上値追いの流れに変化はなく、07年9月の高値781円も視野に入るだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
新和内航海運<9180>(JQS)の株価は水準切り上げの展開が続いている。足元は全般地合い悪化の影響を受けて一旦反落の形だが、今期(14年3月期)好業績見通しを評価して上値追いの流れに変化はないだろう。
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2014-01-29 09:30