日経平均は8円安で取引終了、日銀金融政策決定会合やFOMC控えて方向感欠く
16日の日経平均株価は前週末比8円19銭安の1万9246円06銭と4営業日ぶりに反落して取引を終えた。
日銀金融政策決定会合(17日まで)やFOMC(米連邦公開市場委員会、17-18日)など重要イベントを前に方向感は乏しかった。朝方は米株安を嫌気した売りが先行したが、景気回復への期待感が根強く、一巡後に日経平均はプラス圏へ浮上し、上げ幅を100円近くまで拡大した。ただ、高値警戒感もあって積極的な買いは入らず、後場になると伸び悩み、日経平均も再び下げに転じた。
個別では、iPS細胞の量産工場建設と報じられたアイロムホールディングス <2372> は大幅高。1対2の株式分割を発表した一正蒲鉾 <2904> も急伸した。15年10月期第1四半期で純利益2.5倍の神戸物産 <3038> も買われ、ブラジルの大手チョコレートメーカー買収を発表した不二製油 <2607> も高い。米エブリセンスとの資本・業務提携を発表ブロードバンドタワー <3776> やマグネシウム電池を使った発光ライトを開発と伝わった倉元製作所 <5216> はストップ高を演じた。
半面、NY原油先物価格の下落を背景に、国際石油開発帝石 <1605> 、JXホールディングス <5020> など石油関連株に売りが先行。業種別株価指数騰落率ランキングで、鉱業株、石油・石炭株が値下がり率上位となった。建築用の免震積層ゴムが国交省認定の性能評価基準に適合していないことが分かった東洋ゴム工業 <5105> も急落。15年3月期の純利益予想を下方修正したマーベラス <7844> も安い。(編集担当:宮川子平)
16日の日経平均株価は前週末比8円19銭安の1万9246円06銭と4営業日ぶりに反落して取引を終えた。
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2015-03-16 15:00