スターティアは1月高値から一旦反落だが、過熱感薄れて切り返しのタイミング、電子書籍関連の好調を評価する流れに変化なし
電子書籍関連のスターティア <3393> (東マ)の株価は急騰して付けた1月高値から一旦反落したが、過熱感が薄れて切り返しのタイミングだろう。電子書籍関連の好調を評価して12年11月の高値を試す流れに変化はなく、1月31日予定の第3四半期累計(4月~12月)業績発表が接近して期待感が高まりそうだ。
電子ブック作成ソフト「ActiBook」を主力として、Webアプリケーション開発などのウェブソリューション事業、クラウドサービスなどのネットワークソリューション事業、OA機器・MFP(複合機)販売などのビジネスソリューション事業を展開し、大手と競合しない中堅・中小企業向けを中心にストック型収益の向上を推進している。主力の「ActiBook」は印刷関連業界向けの市場シェアで断トツ首位の実績を誇り、アジア市場への事業展開に向けて多言語対応の開発も進めている。
今期(14年3月期)連結業績見通しは売上高が前期比22.9%増の81億60百万円、営業利益が同21.9%増の8億円、経常利益が同22.0%増の8億円、純利益が同2.3%増の4億円としている。電子書籍関連が好調に推移して全体を牽引する。電子書籍関連やクラウドサービス関連の市場拡大も追い風として、中期的にもストック型収益の向上で好業績が期待されるだろう。なお13年12月に、みつばち保険グループとの資本提携を解消して、当社が保有する同社株式を、同社の主要株主である光通信 <9435> に譲渡すると発表した。資本提携解消による連結業績への影響は軽微としている。
株価の動きを見ると、1月中旬に動意付く形となって水準を切り上げ、1月14日に1747円を付けて13年10月高値1650円を突破した。さらに1月17日には2073円まで上値を伸ばして、12年11月の高値2085円に接近する場面があった。その後は一旦反落して1月27日と1月28日に1724円まで調整したが、1月28日には切り返しの動きを強めている。全般地合い悪化の影響も受けたが、目先的な過熱感が薄れて再動意のようだ。
1月28日の終値1724円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS79円81銭で算出)は21~22倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間7円98銭で算出)は0.5%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS605円71銭で算出)は2.8倍近辺である。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって強基調の形だ。また日足チャートで見ると25日移動平均線が接近して目先的な過熱感が薄れた。切り返して12年11月高値2085円を試す流れだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
電子書籍関連のスターティア<3393>(東マ)の株価は急騰して付けた1月高値から一旦反落したが、過熱感が薄れて切り返しのタイミングだろう。
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2014-01-29 09:30