韓国で輸入車がシェア伸ばす・・・現代自動車の脅威に=中国メディア

 中国メディアの中国汽車報はこのほど、韓国の現代自動車グループについて「海外市場を積極的に開拓すると同時に韓国国内で高いシェアを確保していた」と紹介する一方、近年は事業環境の変化などによって「面倒に直面している」と伝えた。  記事は、現代自動車グループは韓国で高いシェアを確保していたと指摘しつつも、韓国が欧州連合や米国、カナダなどと相次いで自由貿易協定を締結したことで関税が低下し、海外からの自動車輸入が増えたと紹介。  続けて、韓国輸入車協会がこのほど発表したデータを引用し、2015年1月における韓国の乗用車市場では輸入車の市場シェアは18.1%に上昇したとし、「例年であれば1月は輸入車の販売は好調ではない月」と指摘。そうした背景を考慮すれば、韓国での輸入車の販売は今後、さらに伸びる可能性があると論じた。  さらに、韓国の輸入車市場ではアウディやベンツといったドイツ車が人気となっていると伝え、1月はベンツが4367台で輸入車市場では販売台数トップになったと紹介し、「輸入車が韓国市場で現代自動車グループにとっての脅威になりつつある」と論じた。  また記事は、韓国市場では輸入車だけでなく、韓国GMやルノーサムスン、双竜汽車といったメーカーも現代自動車グループにとってのライバルに育っていると指摘し、「ルノーサムスンの14年における販売台数は前年比33.3%と大きく伸ばした」と紹介。  さらに、韓国GM、双竜汽車ともに販売台数を伸ばしているとし、同時に現代自動車グループのシェアは2013年に69.3%となり、「1998年に現代と起亜が合併して以来、初めて70%を下回った」と報じた。また、14年の現代自動車グループの月平均シェアは65.04%だったと紹介した。  また記事は、現代自動車グループのシェアが低下していることについて、韓国メディアが「今なお韓国の自動車市場は現代自動車グループの独占状態に近い状況だが、15年は60%のシェアを確保することは難しいだろう」と伝えたことを紹介した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C) gilc/123RF.COM)
中国メディアの中国汽車報はこのほど、韓国の現代自動車グループについて近年は事業環境の変化などによって「面倒に直面している」と伝えた。(イメージ写真提供:(C) gilc/123RF.COM)
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2015-03-17 13:30