中国ブランド車の進化・・・「韓国ブランド車に対抗できる」

 中国の自動車市場で、ミドルエンド以上の車種の主流はドイツ、日本、米国、韓国ブランドの車だ。たがいにしのぎを削っているが、中国のポータルサイト捜狐は15日付で、中国ブランド車が韓国ブランド車に「終焉をもたらす」可能性があると主張する文章を掲載した。  独・日・米・韓系自動車は中国市場で年間計160万台以上を販売してえる。高級ブランドとしての確固たるイメージを築いた。ミドルエンドの自動車も販売しているが、高級イメージの波及効果は極めて強力だ。外国ブランド車は中国における市場環境の変化に対応し、価格も引き下げ始めた。  中国ブランド車はかつて、低コスト車を製造・販売していたが、労働コストや原材料価格の上昇で、おなじビジネスモデルを続けることが難しくなった。このことが、奇瑞(チェリー)の発売した「G6」以来、中国資本の自動車メーカーが中高級車分野に参入した原因だ。  しかし、ブランド力だけでなく、デザイン、信頼性、組み立て精度、部品などの問題により、中国ブランド車が中高級車の分野で「突破口」を切り開くのは難しかった。外国ブランド車としては「比較的弱体」である韓国車ですら攻略はできなかった。  だが、中国ブランド車は2014年末頃から、再び攻勢をかけた。広汽乗用車が12月20日に発売した伝祺GA6では、新開発の駆動システムやシャーシを採用したほか、ベンツで実績のあるデザイナーを招聘し、高級感ある外観を実現した。販売価格は11万6800-19万6800元(約226万5000-381万7000円)という。  文章は、「中国ブランド車は外観のデザインでだけなく品質でも、すでに韓国ブランド車に対抗できる」と主張した。 ********** ◆解説◆  中国では1980年代から、国営自動車企業(現:国有自動車企業)と国外の自動車製造会社が合弁会社を設立する方式で、国内における外国ブランド車の生産を始めた。中国に進出した代表的な自動車会社としては、フォルクスワーゲン、ゼネラルモーターズ、ホンダ、トヨタ、日産、マツダ、ヒュンダイなどがある。  中国の国有企業は一方で、自主ブランド車の生産も続けた。上記の広汽乗用車は、国有企業である広州汽車の子会社だ。広州企業はホンダやトヨタと合弁企業を設立している。中国はその他に、民間系自動車会社である、長城汽車、吉利汽車、長安汽車、奇瑞汽車、比亜迪(BYD)などがある。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)
中国のポータルサイト捜狐は15日付で、中国ブランド車が韓国ブランド車に「終焉をもたらす」可能性があると主張する文章を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-03-17 16:00