日本との競争は「良い勉強」・・・タイの高速鉄道計画で=中国メディア

 中国メディアの国際金融報は16日、東アジアでもっとも大きな影響力を持つ日本と中国の関係は常に「競争という2文字がつきまとう」と伝え、日中が今、世界の高速鉄道市場という「パイをめぐる競争」を繰り広げていると伝えた。  記事は、日本国内の報道を引用し、タイ国内の高速鉄道建設をめぐって日中政府が水面下で激しい争いを繰り広げていると紹介、さらにタイの政府高官の話を引用し、「中国がタイに提示している借款は金利が高いため、タイ政府は中国からの借款を放棄し、日本の政府開発援助(ODA)を受け入れる可能性もある」と伝えた。  続けて、タイにとっては日本のODAのほうが単純な借款に比べて金利面で有利であることは事実だとしたほか、香港メディアからは中国とタイの両政府が署名した高速鉄道建設における覚書の内容に「変数が生じる可能性」に懸念の声があがっていると紹介。  また、一部のメディアからは、中国が一度は落札しつつも、その後に白紙撤回となったメキシコ高速鉄道プロジェクトの二の舞いになるのではないかとの懸念を示す報道もあると紹介した。  一方で記事は、タイの高速鉄道プロジェクトにおける日本との競争は中国にとって「良い勉強になる」と指摘し、高速鉄道の輸出は国際政治や国際経済のほか、国によって異なるさまざまなルール・規則という制約条件が存在するとし、「中国高速鉄道がさらに成長し、さらに成熟するための機会であり、国同士の交渉には智慧や忍耐が必要であることを学び取ることができる」と報じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Ping Han/123RF.COM)
中国メディアの国際金融報は16日、東アジアでもっとも大きな影響力を持つ日本と中国の関係は常に「競争という2文字がつきまとう」と伝え、日中が今、世界の高速鉄道市場というパイをめぐって競争を繰り広げていると伝えた。(イメージ写真提供:(C)Ping Han/123RF.COM)
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2015-03-18 07:45