中国が「高速鉄道輸出」推進も・・・「海外諸国の熱意はさほどない」=中国メディア

 中国メディアの環球人物網は15日、中国高速鉄道は「コストパフォーマンスの高さと豊富な運用経験こそが強み」と論じる一方、海外輸出に向けては困難の連続であり、その理由は「海外諸国は高速鉄道に対しての熱意はさほどでもないため」と論じた。  記事は、東南アジア諸国は中国にとって「真の意味で高速鉄道の輸出につながる可能性のあるマーケット」と指摘、香港メディアの報道を引用し、中国企業の関係者が現在、マレーシアとシンガポールを結ぶ高速鉄道の入札に参加する準備を進めていると紹介した。  報道によれば、同プロジェクトは2020年に竣工を予定しており、総工費は384億リンギット(約1兆2600億円)に達する見通しだ。記事は、中国以外にも日本やフランス、ドイツのメーカーも入札に参加する見通しだと紹介する一方、中国高速鉄道は「コストパフォーマンスの高さと豊富な運用経験こそが強み」だと主張、中国高速鉄道の建設コストは新幹線の約半分であり、中国国内における総延長距離は世界最長だと胸を張った。  さらに、中国は高速鉄道の基幹部品を内製化できるようになり、そのうえ知的財産権も有していると主張し、中国高速鉄道は「中国による製造」から「中国による創造」を体現した存在だと主張。さらに先進技術、低コスト、高い安全性という強みもあると指摘し、「中国高速鉄道は今後20年間は最先端であり続けることが可能」と論じた。  一方で記事は、中国が高速鉄道を海外諸国に向けて積極的に売り込んでいることを紹介する一方、「多くの国は中国人が想像するほど高速鉄道建設に熱心ではないようだ」と指摘し、「熱意のなさが中国高速鉄道の海外輸出に向けての1つの障害になっている」と論じた。また、多くの国で高速鉄道に対してさほど熱意がないと主張した背景には「国土が広い国以外は高速鉄道をあまり必要としていないため」との見方を示した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)raywoo/123RF.COM)
中国メディアの環球人物網は15日、中国高速鉄道は「コストパフォーマンスの高さと豊富な運用経験こそが強み」と論じる一方、海外輸出に向けては困難の連続であり、その理由は「海外諸国は高速鉄道に対しての熱意はさほどでもないため」と論じた。(イメージ写真提供:(C)raywoo/123RF.COM)
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2015-03-18 09:30