JX日鉱日石エネルギー、2020年東京五輪のゴールドパートナーに

JX日鉱日石エネルギーは18日、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会と東京2020スポンサーシッププログラムのパートナー契約を締結した。「東京2020ゴールドパートナー」として、石油製品やガス、電力の供給などで東京五輪を支えていく。特に、同大会を契機として、水素ガスエネルギーの供給を通じた新たなエネルギー社会の創造に貢献する考えだ。
同社は、原油、石炭、天然ガスなど地球由来のエネルギーをガソリンや灯油、ガス、さらには電気などと、顧客が求めるエネルギーに変換して供給してきた「総合エネルギー企業」だ。これまでの事業活動から得られた知見やノウハウを活用し、2020年の東京大会の円滑な運営に、同社ブランドのENEOSを挙げて協力していく考えだ。
調印式に出席した同社の木村康会長は、自社が1964年の東京五輪の際には、自社が「煙が出ない」、「消えにくい」、「臭わない」などの特徴を持つ聖火用の灯油を開発したなどと、同社と五輪大会の「縁」を説明。その上で、これからの社会は低炭素・高効率のエネルギー利用が求められていることから、水素ステーションの増設なども含め、水素サプライヤーとして五輪後の「水素エネルギーの供給を通じた新たなエネルギー社会の創造」を見据えて大会に協力していくと述べた。
木村康会長によると、東京オリンピック・パラリンピックに対しては、会場や選手村などの大会関連地点における協力だけでなく、全社員及び全国1万1000カ所あるENEOSのサービスステーションすべてを挙げて、大会を盛り上げる活動をしていきたいという。
JXグループは野球部(JX-ENEOS野球部)やバスケットボール女子日本リーグ機構JX-ENEOSを有している。また今後は、2020年までのオリンピックやパラリンピック、ユースオリンピックの各大会で、日本選手団を支援していくことが決まっている。
東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の森喜朗会長(元首相)は、戦後早い時期の社会人野球観戦の思い出にも触れ、「スポーツに対して古くから理解を示してきた企業」と評価。「資金などの支援もありがたいが、社員全体が五輪ファミリーとなって、一緒にやっていただくことがありがたい」などと述べた。
写真は東京2020スポンサーシッププログラムのパートナー契約書を示すJX日鉱日石エネルギーの木村康会長と東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の森喜朗会長。(編集担当:中山基夫)
JX日鉱日石エネルギーは18日、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会と東京2020スポンサーシッププログラムのパートナー契約を締結した。
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2015-03-19 11:00