金・原油急反発、米連邦公開市場委員会(FOMC)声明受け

 3月18日のスポット金は米連邦公開市場委員会(FOMC)声明を受け急反発した。終盤では前日より1.5%高の1167.38ドルで引けた。取引時間中一時3月6日以来となる高値1175.31ドルを付けた。  米連邦準備理事会(FRB)は18日まで開催のFOMC後に公表した声明で、金融政策の正常化に関し「忍耐強く(patient)」いられるとした文言を削除し、約10年ぶりとなる利上げに道を開いた。一方で、成長率やインフレ率、政策金利見通しを軒並み引き下げるなど、米景気の先行きに関してはより慎重な姿勢を示唆した。  18日のWTI原油先物は終日軟調に推移した後、FOMCの声明発表を受け急反発し、4.8%高の44.71ドルで終了した。FOMCの声明発表までに、原油相場は供給過剰懸念を受けて寄り付きからほぼ終日42ドル台で推移していた。  米原油在庫が貯蔵上限に近付いているとの懸念が強まる中、米エネルギー情報局(EIA)がこの日発表した週報では、原油在庫が前週比960万バレルの大幅増となった。米国の原油受け渡し拠点であるオクラホマ州クッシングの在庫も290万バレル増と、記録的な高水準となったことから、原油は一時42.03ドルと、6年ぶりの安値を付けた。声明発表後は一転して急伸し、一時45.33ドルまで上昇した。発表されたFOMC声明では、目先の利上げに対し依然慎重な姿勢が示された。これを受け、外為市場でドル売りが急加速し、ドル建ての原油相場も割安感が強まるにつれて急速に値を伸ばした。(情報提供:東岳証券株式会社)
3月18日のスポット金は米連邦公開市場委員会(FOMC)声明を受け急反発した。終盤では前日より1.5%高の1167.38ドルで引けた。取引時間中一時3月6日以来となる高値1175.31ドルを付けた。
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2015-03-19 11:15