日本の「新幹線外交」・・・タイ首相が「期待」か=中国メディア

中国メディアの国際在線は17日、第3回国連防災世界会議が仙台で開催されたことを伝え、日本が「各国の首脳を対象に“新幹線外交”を繰り広げた」と報じた。
記事は、タイのプラユット・チャンオチャ首相が14日、東京から新幹線に乗って仙台に向かったと伝え、「プラユット首相はここ2カ月で2度も新幹線に乗車した」と指摘、「プラユット首相の新幹線に対する期待が見て取れる」と論じた。
さらに、プラユット首相が安倍首相と約20分間にわたって会談を行ったことを紹介し、両首相が「タイの鉄道整備計画について具体的な協力内容について協議すべき」との認識を示したと伝えた。さらに、日本とタイは鉄道協力に向けた組織を立ち上げる計画だと紹介した。
また記事は、プラユット首相は2015年2月に訪日した際に東京駅を視察し、東海道新幹線に乗車して東京から大阪まで移動し、「新幹線導入についての希望を示した」と紹介し、日本とタイがプラユット首相の日本滞在中に鉄道協力における覚書を交わしたことを紹介した。
そのほか、安倍首相は国連防災国際会議に出席するため訪日したマレーシアのムヒディン副首相と会談を行い、日本が「マレーシアとシンガポールを結ぶ高速鉄道プロジェクトに関心を持っていることを伝えた」と紹介。
さらに、訪日中にムヒディン副首相が新幹線に乗車したことを伝えたうえで、「すでに50年の営業経験を持つ新幹線は先進的な技術と十分な経験を有する」と評価し、特に「乗客の死亡事故がいまだゼロであることに大きな関心を示した」と報じた。(イメージ写真提供:123RF)
一方で記事は、マレーシアとシンガポールを結ぶ高速鉄道の建設においては資金も大きな課題の1つだとしたうえで、中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)について「マレーシア、シンガポールはすでにAIIBへの参加を表明している」と指摘、中国による高速鉄道のほうが新幹線に比べて資金の提供という点で有利な立場にあるとの見方を示した。(編集担当:村山健二)
中国メディアの国際在線は17日、日本が「各国の首脳を対象に新幹線外交を繰り広げた」と報じた。(イメージ写真提供:123RF)
china,economic,japan
2015-03-19 12:00