ゴールドマン証がインド新工場計画のスズキにリポートを発行
ゴールドマン・サックス証券が28日付で、スズキ <7269> に対するリポートを発行している。
同リポートでは、28日にインド子会社のマルチ・スズキが発表した10―12月期決算について、「想定線の内容」とコメント。販売環境が厳しいインドにおいて、引き続き安定的なマージンを確保していると評価する。
また、同時にスズキはインド西部のグジャラート州に新工場を建設すると発表。500億円を投資し、2017年に生産を開始する方針を打ち出している。この工場は56%を出資するマルチ・スズキを通してではなく、スズキ全額出資の新会社での運営となる。
同計画について、ゴールドマン証では「マルチ・スズキの借入コストなどを勘案すれば、潤沢なスズキ本体の現預金を有効活用する方が妥当との判断だろう」と分析。結果としてマルチ・スズキとの一般的なOEM契約になると見通している。
ただし、スズキの業績見通しについては、インドの景気が楽観視できない状況であるうえに、日本では消費増税後の販売減が見込まれることから、「来期収益は踊り場になる可能性が高い」と評価し、投資判断「中立」を据え置き、目標株価も3100円を継続した。
スズキの29日の株価は、後場に入り65円高の2774円まで買われている。(編集担当:片岡利文)
ゴールドマン・サックス証券が28日付で、スズキに対するリポートを発行している。
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2014-01-29 13:15