日経平均終値は83円高と反発、年金基金の資産構成変更が伝わり一段高に

 20日の日経平均株価は、前日比83円66銭高の1万9560円22銭と反発。前日に続き、底堅さが意識される展開となった。朝方は、米株安を受けてやや売り優勢の展開。午前10時頃に59円安を付けた後は売りを吸収しながら下げ幅を縮小し、後場に入ると節目の1万9500円を回復した。午後2時過ぎには、国内の年金基金による資産構成変更が報じられたことで、日本株買い入れ期待の高まりを背景に上げ幅を拡大した。  個別では、今期末配当を前期の2倍とし来期以降も同額予定としたヤフー <4689> や、115億円を借り入れてチケットサービス企業を買収するミクシィ <2121> などが上昇。スクウェア・エニックス・ホールディングス <9684> とのゲーム開発を発表したネクソン <3659> や、それに関連する人気ゲームの開発を明らかにしたクルーズ <2138> も買われた。  一方、韓国子会社での資金横領疑惑が浮上したgumi <3903> や、ディー・エヌ・エー <2432> との提携を材料に足元で買われていた任天堂 <7974> が下落。今期業績見通しを引き下げ復配予想を撤回したヒーハイスト精工 <6433> や、16年1月期は純利益72%減を予想したトミタ電機 <6898> も売られた。  業種別では、電気・ガス、小売り、海運などが上昇した一方、その他製品、鉄鋼、石油石炭製品などは下落した。(編集担当:松浦直角)
20日の日経平均株価は、前日比83円66銭高の1万9560円22銭と反発。
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2015-03-20 15:15