【本日注目の通貨ペア】カナダドル/円:38.2%戻しが遠い
カナダ/円相場は、今月5日に一時96.70円台まで上昇したがその後は伸び悩んでいる。カナダ中銀が4日の理事会で「インフレリスクはより均衡」「現在の政策が適切」などとする声明を発表した事から、追加利下げの可能性が低下し、政策金利が当面0.75%に据え置かれるとの見方が広がったが、カナダドル/円の反応は一時的であった。原油安とそれに伴う低インフレ懸念がくすぶり続ける中では、「政策金利据え置き観測」によるカナダドル買いは持続しにくいという事だろう。
カナダ/円相場は2014年12月8日高値106.496円を起点とする下落(1月30日安値91.728円まで)の38.2%戻しすら未達成のままであり、上値が重いと判断せざるを得ない。そうした中、足元で再び原油価格が低下しているだけに本日発表される加2月消費者物価指数が予想(前月比+0.8%、前年比+1.0%)を下回る伸びに留まればカナダドルの下落圧力になる公算が大きい。
一方で、仮に予想を上回ってもカナダドルの上昇は限定されそうだ。同時に発表される原油などを除いたコア指数も予想(前年比+2.1%)を上回るようなら一定のカナダドル買いを誘う可能性もあるが、前述の38.2%戻しに当たる97.369円の突破は難しく、上値の重さを払拭できないだろう。(執筆:外為どっとコム 編集担当:サーチナ・メディア事業部)
カナダ/円相場は、今月5日に一時96.70円台まで上昇したがその後は伸び悩んでいる。カナダ中銀が4日の理事会で「インフレリスクはより均衡」「現在の政策が適切」などとする声明を発表した事から、追加利下げの可能性が低下し、政策金利が当面0.75%に据え置かれるとの見方が広がったが、カナダドル/円の反応は一時的であった。原油安とそれに伴う低インフレ懸念がくすぶり続ける中では、「政策金利据え置き観測」によるカナダドル買いは持続しにくいという事だろう。
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2015-03-20 18:15