世界の高速鉄道市場で「発言権」を勝ち取れ・・・「AIIBが後押しになる」=中国メディア

中国メディアの人民日報は20日、中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)について「勢いが出てきた」と伝え、英国のほか、フランス、ドイツ、イタリアがAIIBへの参加意向を示したことを紹介し、「AIIBが中国高速鉄道(高鉄)の海外輸出に勢いをもたらすだろう」と期待を示した。
記事は、英国などが参加意向を示したことについて、「海外では、“一帯一路”という戦略構想が多くの国の評価を得ているといった報道が多い」と伝えた。さらに、中国が取り組む高速鉄道の輸出について、「日本という壁を超える必要があるとの報道もある」としつつも、高速鉄道の海外輸出はすでに一定の成果を得ていると主張。
さらに、AIIBや高速鉄道の輸出によって中国の影響範囲は拡大し続けるとの見方を示し、それがもたらすビジネスチャンスは「誰であろうと心が動かされるに違いない」と主張した。
続けて、「現在の国際秩序では西側の大国が大きな影響力を持っている」と指摘しつつ、だからこそ中国が主導するAIIBにフランスや英国が参加意向を示したことに一部の国が強く反発しているのだと主張。また、一部の国の反発の裏には、英国などの加入によってAIIBが国際的な影響力を持つことへの懸念があるに違いないと論じた。
さらに、AIIBが中国高速鉄道の海外輸出を後押しすることになるとの見方を示す一方、「価格競争力だけで売り込むべきではなく、規格や経験も同時に売り込み、高速鉄道市場で世界的な発言権を勝ち取るべきだ」と主張し、それこそ中国の一路一帯戦略の偉大な青写真であると論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの人民日報は20日、中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)について「勢いが出てきた」と伝え、英国のほか、フランス、ドイツ、イタリアがAIIBへの参加意向を示したことを紹介し、「AIIBが中国高速鉄道の海外輸出に勢いをもたらすだろう」と期待を示した。(イメージ写真提供:123RF)
china,economic
2015-03-21 13:30