レアアースの供給・・・世界で「多元化」の動き=中国メディア

 中国メディアの中国新聞社は20日、内モンゴル自治区のレアアース輸出価格が下落しており、かつては90%以上を誇った中国産レアアースのシェアが今後、「65%まで低下する可能性がある」と伝えた。  記事は、内モンゴル自治区フフホト市のフフホト海関(税関)による発表として、2015年1-2月の内モンゴル自治区のレアアース(希土類)輸出量が前年同期比で約30%増の660トンに達する一方、輸出平均価格は「約半分になった」と伝えた。  続けて、中国は世界でもレアアース資源の豊富な国であり、なかでも内モンゴル自治区は特にレアアース資源が豊富と紹介。同自治区の包頭市には埋蔵しているレアアースの種類が豊富な貴重な鉱床があると伝えた。  一方、フフホト海関のデータとして、15年1-2月のレアアース輸出量は前年同期比30.8%増の660.8トンに達する一方、輸出額は同35.7%減の2373万1000元(約4億6630万円)となったと紹介。特に1トンあたりの平均輸出価格は3万6000元(約70万円)となり、前年同期比50.7%減になったと伝えた。  さらに記事は、フフホト市海関の見解として、「世界でレアアースの供給が多元化しており、中国以外の国でレアアースの生産が相次いで始まっている」と伝え、13年に5万5000トンだった中国以外の国におけるレアアース生産能力は15年には17万トンにまで拡大する見通しと紹介した。  さらに、今後は米国やオーストラリアもレアアースを供給することになると伝え、中国のレアアース市場におけるシェアは15年に65%まで低下する可能性があると報じた。(編集担当:村山健二)
中国メディアの中国新聞社は20日、内モンゴル自治区のレアアース輸出価格が下落しており、かつては90%以上を誇った中国産レアアースのシェアが今後、「65%まで低下する可能性がある」と伝えた。
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2015-03-21 21:15