中国の鋼材輸出・・・各国で「不当廉売」調査相次ぐ=中国メディア

中国メディアの広州日報は21日、韓国の貿易委員会が20日、中国産のH形鋼に対するアンチ・ダンピング調査の結果を発表したことを紹介し、同調査で「中国からの鋼材輸入の増加が韓国国産の鋼材価格および市場シェアの低下を招いた」と結論付けられたことを伝えた。
記事は、韓国の貿易委員会が調査報告書で「もともと廉価な中国産鋼材の価格が下落し続けており、韓国産鋼材の価格下落を招いている」と指摘したことを紹介し、さらに「中国産鋼材が価格競争力を背景に韓国市場でのシェアを拡大し、韓国産鋼材のシェアが相対的に減少している」と指摘したことを紹介した。
続けて、韓国の鉄鋼業界の関係者が「韓国はアンチ・ダンピング税などの手段で市場の秩序を回復する必要がある」と指摘したことを紹介した。また、貿易委員会は近日中に中国産鋼材に対してアンチ・ダンピング関税を賦課するかどうかを決定する方針だという。
また記事は、中国産鋼材を対象に「アンチ・ダンピング調査」などを実施する国が相次いでいると紹介し、欧州連合(EU)や米国、インド、イランなどで中国産鋼材に対する調査やアンチ・ダンピング関税の賦課が行われていると伝えた。
さらに、世界の複数の国が中国産鋼材に対して「“アンチダンピング戦”を行っている」と伝え、中国の業界関係者の話として「中国の鋼材輸出は不当廉売にはあたらず、中国産鋼材は単に生産コストが小さいだけで、コストを下回る価格で輸出しているわけではない」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの広州日報は21日、韓国の貿易委員会が20日、中国産のH形鋼に対するアンチ・ダンピング調査の結果を発表したことを紹介した。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-03-21 22:45