今週の為替相場見通し(2015年3月23日-)=為替王

 今月始め(3月2日号)の為替相場見通しにおいて、「円安ターゲットは121円台が浮上します。つまり、昨年暮れの円安ピークに接近するほど再び円安が加速する」と明言。その予想がズバリ的中しました。3月10日に予想ターゲット(121円台)に到達したところで、円安の動きがピタリと止まって、その後は、円高に戻ったりするなど一進一退の展開となっています。一進一退といっても、やや重たい雰囲気になりつつあることがチャート分析において確認できます。今週は下方に向かうとの前提で、下落ターゲット(円高ターゲット)を計測しますと、少なくとも119円台前半から118円台に突入するシナリオが浮上します。  米ドル円のほかに、今月、高額の利益をもたらしてくれたユーロについては、すでに暴落予想レート1.06に到達して、大量に蓄積されていた相場エネルギーが吐き出された形になっており、ひとまず反発したり保ち合いを形成したりする局面に入っているとの認識でよいと思います。  今週注目したいのは、先週のブログでもちらっと言及しましたが、豪ドルやトルコリラ。豪ドル円は2月中旬からずっと1豪ドル=92~93円台を中心とするレンジ相場が続いています。さらなる下落を予想する売り浴びせと、反発を期待する買いが拮抗しており、相場エネルギーが蓄積されています。上下のトリガー(大きな相場の動きを引き起こしそうな水準)となるポイントは、上方向が93円台半ば、下方向が92円台前半。このような局面では、どちらかに決め打ちしてポジションを取る戦略もいいですし、レンジ内がもう少し続くと見た逆張りも考えられます。ただ、いずれにしましても、(トラリピなどの戦略を除いて、裁量トレード口座においては)自分がとったポジションと逆方向に放たれたら直ちにロスカットすることが必須です。  トルコリラ円については、今月、下落予想レート(45円台突入)がズバリ的中しました。下落ターゲットに到達したため、そこで(45円台)で下落の動きがひとまず止まって、その後は、45~46円台で一進一退を繰り返しています。上方は46円台後半。下方は46円台前半。上下の幅が狭くなっており、今週、もしレンジを放たれたら、その方向についていく戦略がセオリーとして考えられると思います。(執筆者:為替王)
今月始め(3月2日号)の為替相場見通しにおいて、「円安ターゲットは121円台が浮上します。つまり、昨年暮れの円安ピークに接近するほど再び円安が加速する」と明言。その予想がズバリ的中しました。
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2015-03-23 09:00