中国民間企業の苦しみ・・・経営者らが嘆く現実=中国メディア

 中国メディアの経済参考報は20日、山東省でこのほど、中国全土の300社以上の経営者が集まって開催された中華全国工商業連合会の会議において、経営者らからは厳しい経営環境を訴える声があがったと伝え、中国の民間企業は「需要の不振、高コスト、高い税負担」に苦しんでいると伝えた。  記事は、会議に参加した一部の企業から「2014年は原材料費や人件費の上昇によって、利益率がマイナス成長となった」、「厳しい経営環境のもと、会社の長期的戦略よりも現在の存命を優先せざるを得ない状況となっている」との声があがったと紹介した。  さらに、「中国国内を含め、世界的な需要不振のほか、企業は過剰な生産能力を抱えており、新規投資に踏み切ることができない」との声があがったとし、現時点の利益を維持できれば「御の字」であり、中国で呼びかけられている産業構造の転換や製造業のグレードアップなどは「とてもじゃないが不可能」と伝えた。  続けて、中国国内の民間企業はこれまで大きな需要と低コストを背景に成長を続けてきたとする一方、中国内外で需要が低減するに従って生産能力の過剰が深刻化し、中国で機械関連の製造基地として知られる四川省徳陽市では「多くの企業が損失を出しながら経営を行っている状況」と論じた。  また記事は、吉林省、福建省、広東省などの民間企業からは重すぎる税負担に対して不満の声があがったことを伝え、従業員向けの保障費がコストの40-50%を占め、さらに税金が利益の30%以上を示す企業もあると紹介。こうした負担だけでなく、原材料費の上昇や需要低迷を受け、中国の民間企業は苦しい状況にあると指摘した。(編集担当:村山健二)(写真は経済参考報の20日付報道の画面キャプチャ)
中国メディアの経済参考報は20日、中国全土の300社以上の経営者が集まって開催された中華全国工商業連合会の会議において、経営者らからは厳しい経営環境を訴える声があがったと伝えた。(写真は経済参考報の20日付報道の画面キャプチャ)
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2015-03-23 09:45