スイスの参加意向は「大きな成果」・・・中国主導の「AIIB」発足投に向けて=中国メディア

 中国メディアの新民網は21日、中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)に対し、スイスも参加する意向を示したことを紹介し、金融立国として世界に知られるスイスは銀行の運用や資産管理において高度な経験を持つとし、スイスのAIIB参加は「AIIB発足に向けて大きな成果」と論じた。  記事は、AIIBにはすでに英国、ドイツ、フランス、イタリア、ルクセンブルクなど33カ国が参加意向を示していることを紹介。続けて、米国は自国が主導する世界銀行の競合になりかねないとして反対の立場を堅持していると主張し、欧州の国々に再考を迫っていると論じた。  続けて、米国の盟友である日本もこれまでは米国同様にAIIBへの参加を拒絶し、AIIBの運営面などにおける信頼性について疑問を呈していたと伝える一方、「麻生財務相が条件が整えば協議を行う可能性を示唆した」と伝え、「日本はAIIBへの参加の可能性を排除しなかった」と報じた。  さらに、米国の盟友が相次いでAIIBへの参加意向を表明し、日本までもが参加の可能性を排除しなかったことについて、米シンクタンクであるピーターソン国際経済研究所のフレッド・バーグステン所長が「中国がリードしようとする国際事務に対する諸国の反応である」との見方を示したと伝え、さらに「米国はオバマ大統領の任期中にAIIBに参加することは難しいが、将来的には可能性がある」と指摘したことを紹介した。  また記事は、オーストラリアもAIIBへの参加に含みを持たせていることを紹介し、中国銀行首席エコノミストである曹遠征氏の見解として「多くの国がAIIBへの参加を相次いで表明しているのは、各国がアジアのインフラ建設に関心を示しているためであり、AIIBは国際金融システムを補完することはあれど、破壊をもたらすことはない」と論じたことを紹介した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの新民網は21日、中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)に対し、スイスも参加する意向を示したことを紹介し、金融立国として世界に知られるスイスは銀行の運用や資産管理において高度な経験を持つとし、スイスのAIIB参加は「AIIB発足に向けて大きな成果」と論じた。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-03-23 10:00