中国の製造業・・・「唯一欠けているのは精密機器の製造能力」=中国メディア

中国メディアの新浪専欄は22日、中国人民大学重陽金融研究院世界経済主管の高連奎氏によるコラムを掲載し、中国の製造業にとって「唯一欠けているのは精密機器の製造能力だ」と論じる記事を掲載した。
記事は、中国の国内総生産に占める実体経済の割合は比較的大きいと指摘する一方、「中国の実体経済は規模は大きいが、質が悪いことが問題」と指摘し、同問題を解決するには「精密機器の製造能力を高めることが1つの突破口になる」と主張した。
続けて、精密機器こそ製造業の鍵となる部品であり、産業チェーンのなかでもっとも大きな利益を得ることができると指摘。さらに、大型航空機やスマートフォン、自動車などにも大量の精密機器が使用されていると指摘し、大きな需要があると同時にハイテク製品には必要不可欠な存在であることを伝えた。
また、中国のインフラ設備に関する製造業はすでに世界最先端の水準に達したと指摘する一方、製造業全体としては今なお立ち遅れていると指摘し、「特に立ち遅れている部分こそ精密機器の製造だ」と伝えた。
さらに、中国が2012年に輸入した集積回路は1920億米ドル(約23兆6000億円)に達し、石油の輸入額を大幅に超えたと紹介、世界の携帯電話の77%が中国で生産・組み立てられたと伝える一方、中国国内で生産された携帯電話用の集積回路は全体の3%に満たないと論じた。(編集担当:村山健二)
中国メディアの新浪専欄は22日、中国人民大学重陽金融研究院世界経済主管の高連奎氏によるコラムを掲載し、中国の製造業にとって「唯一欠けているのは精密機器の製造能力だ」と論じる記事を掲載した。
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2015-03-24 09:45