日本は「高齢者」も働かざるを得ぬのか=中国メディア

中国メディアの新華社は23日、東京都内を歩いてみれば、いたる場所で「働く高齢者」を見ることができると伝え、なぜ日本では高齢者が働かざるを得ない状況となっているのかと論じる記事を掲載した。
記事は、日本の就業者100人中10人が65歳以上の高齢者であるとし、「高齢者の就業者は増加を続けている」と紹介。さらに、出生率が低下し、高齢化が進んで若い労働力が不足している日本では「高齢者は重要な労働力として見なされている」ことを伝えた。
続けて、日本の総務省の統計を引用し、農業と林業以外の産業で就業している65歳以上の高齢者は、2013年に前年比7.7%増の646万人に達し、高齢者全体の約20%に達したと紹介した。
続けて記事は、近年の日本では高齢者の再就職において「女性の再就職が増えていること」、「サービス業だけでなく、製造業での再就職も増えていること」という変化が見られると指摘。さらに、日本で55歳以上の有職者に対して行われた調査結果として、「58%以上の人が65歳以上になっても働きたい」と回答したことを紹介し、そのうちの73%が働く動機として「経済的理由」を挙げたと伝えた。
さらに「日本経済の低迷を背景に、近年は支給される年金の額がほとんど伸びていない」と指摘し、現在の物価水準を考慮すれば「年金だけで快適に生活することは非常に困難」と論じた。また、日本では生産年齢人口の減少が続いており、満65歳での定年制を導入したことを指摘、「日本は退職年齢を引き上げ、働く高齢者を増やすことで労働力不足に対応し、高齢者の収入と消費を増やし、経済回復につなげたい考え」と報じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの新華社は23日、東京都内を歩いてみれば、いたる所で働く高齢者を見ることができると伝えた。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-03-24 10:15