あれもこれも「外国製パーツ」・・・中国ブランド車とは「名ばかり」か=中国メディア

中国メディアの捜狐は22日、中国国内では「中国自主ブランド車は基幹技術を有していない」との指摘があることを伝え、エンジンやトランスミッションなど自動車にとって重要な部品の調達における現状を紹介した。
まず記事は、ガソリンエンジンについて「エンジンを生産できない中国自主ブランドメーカーに対し、日本の三菱製エンジンがほぼ独占状態」と紹介。三菱自動車が1997年に航天三菱、98年には東安三菱という合弁会社を中国に設立したことを伝えたうえで、それぞれ中排気量、低排気量のガソリンエンジンを生産していると伝えた。
さらに、三菱製エンジンを搭載している中国自主ブランド車は数多いと紹介し、まさしく「枚挙にいとまがない」ほど多くの自主ブランド車に搭載されていることを伝えた。
また、ディーゼルエンジンにおいては「中国ではいすゞが間違いなく王者」と伝え、1984年および85年に中国に合弁会社を設置し、トラックやガソリンエンジンの生産を開始したことを紹介。さらに「中国国内にあるほぼすべてのピックアップトラック、中型トラックはいすゞ製のディーゼルエンジンもしくはいすゞの技術で生産されたディーゼルエンジンが搭載されている」と報じた。
そのほか、オートマチックトランスミッションで世界一のシェアを誇る、トヨタグループのアイシンについて「中国でも自動車産業の隅々にまで進出している」と紹介、中国自主ブランド車だけでなく、日本やドイツの高級車ブランドも同グループの部品を多く採用していると伝えた。
また記事は、ターボエンジンや車内インテリア、タイヤ、車体デザインにいたるまで外国企業が技術を握っていると指摘し、結論として「基幹部品や基幹技術は外資のものであり、中国自主ブランド車は市場調査を行い、企画を立て、組み立てや塗装、検査を行い、販売店を募集し、販売管理を行っているだけ」と指摘。中国自主ブランド車はまるで「パーツを購入してきてパソコンを組み立てる業者のようだ」と論じた。(編集担当:村山健二)(写真は捜狐の22日付報道の画面キャプチャ)
中国メディアの捜狐は22日、中国国内では「中国自主ブランド車は基幹技術を有していない」との指摘があることを伝え、エンジンやトランスミッションなど自動車にとって重要な部品の調達における現状を紹介した。(写真は捜狐の22日付報道の画面キャプチャ)
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2015-03-24 18:15