韓国は日本を参考にすべし・・・中国事情は変貌した=韓国メディア

 韓国メディアの韓国経済は23日、日本企業のなかには海外の拠点を自国に戻す動きを見せていることや、中国国内の賃金値上げにともなう対中投資と駐在員の削減を行っているとして、韓国もこのような動きを参考にする必要があるという記事を掲載した。  記事によると、韓国貿易協会は22日、「中国国内の日本企業のビジネス動向と示唆点」という報告書を発表。その報告書の中で「日本は中国への投資額が2年連続で減少している」と指摘した。  実際、日本が中国へ投資した額は、2012年には73億5000万米ドル(約8800億円)であったが、2013年には70億6000万ドル(約8450億円)で、2014年は43億3000万ドル(約5182億円)となり、38.7%も激減したと報じた。  また、中国国家観光局の資料によれば、日本から中国へ渡った新規駐在員は、2012年では12万人いたが、2013年には11万7000人となり、2014年は11万6000人まで減少したと報じた。  この状況について、韓国貿易協会は「このような変化が日本の中国事業縮小と解釈することはできないが、円安と中国の賃金値上げにともない、日本企業などが中国を生産基地として、魅力がなくなってきたものとみられる」と分析したほか、「円=人民元」をみてみると、2010年3月のレートは「100円=7.5元」だったのに対し、今年の3月には「100円=5.1元」で、中国に進出した日本企業としては、コストが5年前にくらべて32%上昇した状況だったと報じた。  また、記事では日中間の賃金についても言及し、日本国内の最低賃金は実質的に横ばい状態であるが、中国は年平均で13%ずつ、最低賃金を値上げしており、この点についても、日本企業などにとって中国に対し魅力がなくなってきているのだと論じた。  最後に記事は、日本政府も日本企業が海外にある工場を自国にもどるうえで、各種のサポート政策を増やしており、この動きもまた、韓国は参考にしなければならないと報じた。(編集担当:李樹香)(イメージ写真提供:123RF)
韓国メディアの韓国経済は23日、日本企業のなかには海外の拠点を自国に戻す動きを見せていることや、中国国内の賃金値上げにともなう対中投資と駐在員の削減を行っているとして、韓国もこのような動きを参考にする必要があるという記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)
korea,economic,japan,china
2015-03-25 10:15