「高級・優良」の代名詞になった日本産のお米=中国メディア

 中国メディアの新京報は24日、中国では日本産のコメが高額であるにもかかわらず、人気が高いと紹介し、中国は国産米のブランド化に失敗したと報じた。  記事は、2007年7月に中国が日本からのコメの輸入を再開した際にも「国産米の約20倍と高額だったが、日本産のコメは一気に売り切れた」と紹介。さらに、中国国内において日本産のコメは「優良米」、「高級米」の代名詞になったと指摘し、これまで8年間にわたって取り組んできた中国の国産米のブランド化は「もはや失敗といえる状況」と指摘した。  続けて、中国国内のコメ市場では確固たる国産ブランドが存在せず、特に高級米ブランドは存在しないと指摘し、江蘇省農科院粮食作物研究所の王才林所長の話として「日本を参考とし、産地と品種を組み合わせたブランド化を行うべき」と論じた。  さらに、2014年に中国が日本から輸入したコメは前年比で約3倍のおよそ160万トンに達したことを紹介し、「中国の消費者がより質の高い食糧を求め始めたことを意味する数字」と報じた。一方で、中国の稲作業は消費者の需要に応えられていないとし、「中国の消費者は高級米と言えばまず日本米もしくはタイ米を連想するのが現状」と伝えた。  続けて、中国が輸入しているコメのうち、「コシヒカリは消費者の間で知名度が高く、人気も高いブランド」と伝え、味だけでなく、栄養価も中国の一般的なコメを上回っていると伝えた。だが、中国にも「黄金晴」、「南粳」といった日本米に匹敵する味を持つコメの品種は存在すると主張するも、こうした品種はブランド化に成功していないため「偽物」が相次いで登場する事態になっていると伝えた。  さらに記事は、王才林所長が「日本では品種と産地をかけあわせたブランド化によって品質を保証している」と指摘したことを紹介し、中国にある優れたコメの品種をブランド化するうえでは「日本の経験に学ぶべきだ」と論じた。(編集担当:村山健二)(写真は新京報の24日付報道の画面キャプチャ)
中国メディアの新京報は24日、中国では日本産のコメが高額であるにもかかわらず、人気が高いと紹介し、中国は国産米のブランド化に失敗したと報じた。(写真は新京報の24日付報道の画面キャプチャ)
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2015-03-25 10:45