タイの高速鉄道計画・・・日中の「受注争奪戦」=中国メディア

 中国メディアの中国商務新聞網は24日、日本がタイの高速鉄道プロジェクト受注に向けて対話を行っていると伝え、「日本と中国の高速鉄道をめぐる争いにおいて、中国は気を緩めてはならない」と論じる記事を掲載した。  記事は、安倍晋三首相がタイのプラユット・チャンオチャ首相と「1カ月のうちに2回目」となる会談を14日に行ったことを紹介し、日本は低金利での借款という条件でタイの高速鉄道整備に協力したい考えと紹介した。  続けて、タイの高速鉄道プロジェクトをめぐって、日本国内では「日中両政府が水面下で激しい駆け引きを繰り広げている」と報じられたことを伝える一方、中国現代国際関係研究院の宋清潤研究員の話として「日中が狙う高速鉄道は(路線の)方向が異なる」とし、中国は南北の路線を、日本は東西の路線を提案している」と報じた。  また中山大学東南亜研究所の袁丁所長の発言として、「中国とタイの両政府はすでに高速鉄道建設における覚書に署名しているが、日本と中国のタイひいては東南アジアにおける受注競争について勝敗を論じるのは時期尚早だ」と指摘。その理由として「タイはまだ政局が安定しておらず、外交方針も明確ではないため」とした。  さらに記事は、袁丁所長が「中国高速鉄道は技術でも価格でも新幹線より競争力が高い」と主張したことを伝え、「新幹線が輸出に成功した台湾では赤字が続いていることがその最たる例だ」と主張したことを紹介した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真は「CNSPHOTO」提供)
中国メディアの中国商務新聞網は24日、「日本と中国の高速鉄道をめぐる争いにおいて、中国は気を緩めてはならない」と論じる記事を掲載した。(イメージ写真は「CNSPHOTO」提供)
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2015-03-25 12:15