パイプドビッツは今期業績減額を嫌気した売りは一巡、ボックス下限に到達して反発のタイミング

 情報資産プラットフォーム事業のパイプドビッツ <3831> (東マ)の株価は安値圏でのボックス展開が続いているが、今期業績減額修正を嫌気した売りは一巡しているようだ。レンジ下限に到達して反発のタイミングだろう。  情報資産プラットフォーム「スパイラル」を基盤として、情報資産プラットフォーム事業(データ管理などのクラウドサービス提供)、広告事業(アフィリエイトASP一括管理サービスなど)、ソリューション事業(アパレル・ファッションに特化したECサイト構築・運営受託、子会社ペーパーレススタジオジャパンのBIMコンサルティング事業など)を展開している。  情報資産プラットフォーム事業は政治・選挙関連、アパレル・ファッション関連、美容師関連、会計関連、薬剤・医療材料関連、地域密着型SNS関連、建築情報関連などに事業領域を広げている。政治・選挙関連はアイドルグループAKB48の選抜総選挙や政治・選挙プラットフォーム「政治山」を運営している。ECサイト構築・運営受託もネット通販市場拡大を追い風として成長が期待される分野だ。  1月15日には人事考課業務を効率化する「Web人事考課サービス」、1月17日には採用管理業務を効率化する「Web履歴書・採用管理サービス」の提供を開始した。また1月29日には中小規模事業者や個人事業主向けのクラウド型会計ソフト「ネットde会計」「ネットde青色申告」新バージョンの提供を開始した。  今期(14年2月期)連結業績見通し(12月27日に減額修正)は売上高が25億円、営業利益が5億50百万円、経常利益が5億50百万円、純利益が3億30百万円としている。前期の非連結業績との比較で11.9%増収、68.2%営業増益、69.8%経常増益、77.4%最終増益となる。新規に提供を開始した「政治山」「美歴」「ジョイブラ」などの売上貢献が想定より遅れるため減額したが、新バージョン投入効果などで有効アカウント数が増加基調であり増収増益見込みだ。  株価の動きを見ると、今期業績減額修正を嫌気して12月30日に1505円を付ける場面があったが、概ね1600円~1900円近辺でのボックス展開が続いている。足元では1月22日に1906円まで上伸した後、1月28日と1月29日に1611円まで調整した。全般地合い悪化の影響を受けたようだが、1600円を割り込んで下押す動きは見られず減額修正を嫌気した売りは一巡している。  1月29日の終値1615円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS43円62銭で算出)は37倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間13円で算出)は0.8%近辺、実績PBR(非連結ベースの前期実績BPS228円91銭で算出)は7倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線を回復する動きを強めている。ボックスレンジ下限に到達して反発のタイミングだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
情報資産プラットフォーム事業のパイプドビッツ<3831>(東マ)の株価は安値圏でのボックス展開が続いているが、今期業績減額修正を嫌気した売りは一巡しているようだ。レンジ下限に到達して反発のタイミングだろう。
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2014-01-30 09:15