立花エレテックは水準切り上げの展開、一旦は利益確定売り優勢だが、好業績や割安感を評価して上値追いの流れに変化なし
電機・電子技術商社の立花エレテック <8159> の株価は水準切り上げの展開が続いている。足元では一旦利益確定売りが優勢になったが、すぐに切り返しの動きを強めている。好業績や指標面の割安感を評価して上値を追う流れに変化はなく、2月5日予定の第3四半期累計(4月~12月)業績発表が接近して期待感も高まるだろう。
FAシステム事業、半導体デバイス事業を主力として、施設事業、情報通信事業、ソリューション事業などを展開し、13年4月には金属加工の製造受託(MMS)と電子機器の製造受託(EMS)を統合してMS(マニュファクチャリング・サービス)事業を新設した。
M&A戦略では10年にFA機器専門商社の大電社を完全子会社化し、12年6月に関東圏を地盤とするFA機器専門商社の高木商会と資本・業務提携した。また13年2月には、ルネサスエレクトロニクス <6723> の販売子会社からコンポーネント事業と半導体製品再販事業の移管を受けて、立花デバイスコンポーネントを設立した。技術商社の強みを活かして、アジアでの海外ビジネス基盤確立、グループシナジーの強化、MS事業の拡大、営業力強化と体質改善などを重点戦略としている。
今期(14年3月期)の連結業績見通し(11月6日に増額修正)は売上高が前期比8.2%増の1340億円、営業利益が同22.6%増の35億円、経常利益が同12.1%増の46億円、純利益が同10.8%増の31億円としている。FAシステムや産業用太陽光発電システムなどが好調であり、半導体デバイス事業は立花デバイスコンポーネントの連結も寄与する。白物家電向けマイコン関連も期後半に向けて回復傾向を強め、通期再増額の可能性があるだろう。設備投資需要の回復が追い風であり、来期(15年3月期)も好業績が期待される。
株価の動きを見ると水準を切り上げて高値更新の展開が続いている。12月下旬以降は上げ足を速める形となり、12月27日に1401円、そして1月16日には1420円まで上値を伸ばした。足元は利益確定売りや全般地合い悪化の影響で1月27日に1283円まで反落する場面があったが、1月29日には切り返して1月16日の高値に接近している。好業績を評価する流れに変化はないようだ。
1月29日の終値1370円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS149円19銭で算出)は9~10倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は1.5%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1925円77銭で算出)は0.7倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドを継続している。指標面に割安感があり、自律調整を挟みながら上値を追う流れに変化はないだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
電機・電子技術商社の立花エレテック<8159>(東1)の株価は水準切り上げの展開が続いている。
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2014-01-30 09:15