スポット金は6取引日続伸、ドル安を受け

 3月25日のスポット金は6取引日続伸、2.64ドル高の1192.81ドルで引けた。上向きな内容のドイツ景況感指数を追い風にユーロが対ドルで上昇したことが背景。また米利上げが近い時期に迫っているとの見方が後退したことも金相場にプラスに働いた。  25日欧州時間、ドイツのIFO経済研究所が発表した3月の独業況指数は、107.9と2014年7月以来の高水準となった。5カ月連続で上昇し市場予想の107.3も上回った。ユーロ圏の景気回復が勢いを強めているとの見方を後押しする内容だったことを受け、ユーロは対ドルで上昇。その後発表された米2月耐久財受注額が予想を下回ったことで上げ幅を拡大した。  NY時間米商務省が発表した2月の耐久財新規受注は、前月比1.4%減と、市場予想の0.4%増に反して減少した。輸送機器が3.5%減と大幅なマイナスとなり、全体水準を押し下げた。ドル高や世界的な需要の弱さを反映しており、第1四半期の国内総生産(GDP)の見通し引き下げにつながる可能性がある。  25日のWTI原油先物相場は、地政学的リスクへの懸念が強まる中、対ユーロでのドル安などを背景に買われ、4日続伸し、2.8%高(1.35ドル)の48.99ドルで引けた。  アジア時間概ね47ドル台で小動きしたが、欧州時間に入ってから上昇をはじめ、NY時間で米エネルギー情報局(EIA)が発表した原油在庫が予想を上回ったことで、一時47.36ドルまで押されたが、その後上昇が加速、一時3月10日以来の高値(49.44ドル)を付けた。また、イエメン情勢が緊迫化する中、南部アデンにあるハディ大統領の滞在策の敷地一帯が空爆を受けたとの報道も原油価格上昇の追い風になった。(情報提供:東岳証券株式会社)
3月25日のスポット金は6取引日続伸、2.64ドル高の1192.81ドルで引けた。上向きな内容のドイツ景況感指数を追い風にユーロが対ドルで上昇したことが背景。また米利上げが近い時期に迫っているとの見方が後退したことも金相場にプラスに働いた。
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2015-03-26 11:00