日経平均は271円安スタート、任天堂が買い気配

 30日の日経平均株価は、271円21銭安の1万5112円70銭でスタート。  前日の米国はFOMC(連邦公開市場委員会)による追加金融緩和の発表があったが、新興国通貨への懸念が継続し、NYダウは189ドル安と大幅反落。2カ月間半ぶりの安値水準を付けている。  また、為替市場ではドルが一時101円台まで売られる場面があり、これらの逆風から日経平均は寄りつきで271円安と大幅反落。その後は1万5000円を割り込んでいる。  個別では、上限1250億円となる自社株買いを発表した任天堂 <7974> が買い気配スタート。特別配当の実施を発表した日立金属 <5486> や、GEと共同で米国で鉱山機械開発に取り組むと報じられたコマツ <6301> も急騰している。  また、理化学研究所がiPSより簡単に作製できる「万能細胞」の作製にマウスで成功したと発表したことから、タカラバイオ <4974> 、コスモ・バイオ <3386> 、ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(J・TEC) <7774> 、セルシード <7776> などがバイオ関連株が軒並み買い気配となっている。  一方、太陽電池の製造装置から撤退する方針を固めたとの報道のあった東京エレクトロン <8035> 、今3月期の純利益予想を引き下げた京セラ <6971> に売りが先行している。今期の営業利益が6年ぶりに最高益を更新すると報じられたトヨタ自動車 <7203> も軟調。今12月期は増収増益を計画するキヤノン <7751> も安い。(編集担当:片岡利文)
30日の日経平均株価は、271円21銭安の1万5112円70銭でスタート。
japan,economic
2014-01-30 09:15