日本だからって安心するな!・・・「観光客相手」の商売に注意せよ=中国メディア

 福建省福州市の地元紙「福州晩報」は25日、日本でも観光客相手の商売は「完全にルール通りではない」として、注意を促す記事を発表した。  3月末から4月にかけては、日本を訪れる中国人観光客が再び増加すると考えられる。最大の「お目当て」は桜だが、「ショッピング意欲」は2月中旬の春節(旧正月)期の来日客と同様に旺盛だ。  「福州晩報」はまず、悪質な免税店もあると指摘。中国人観光客には、さまざまな店を巡って商品の価格を比較する時間の余裕がないなどで、定価を高く設定した悪質な商店にひっかる危険が高いと指摘した。次に、2月の春節期に注目された「日本産の洗浄機能付き便座」についても、一部は中国で製造されていたことが判明したとして、注意を呼びかけた。  また、中国人の多くが購入するというサプリメントなどの「保健品」についても注意を呼びかけた。店員が「ものすごく効きます」などと説明した場合には「(中国)国内では普通かもしれませんが、日本の場合には注意が必要です。店員がそのように言ったとすれば、日本では法律違反ということになります」と指摘した。  直接は書かなかったが、「保健品の販売で、店員が大げさな説明をする店は怪しい」と読者に呼びかけたに等しい。  さらに、旅行会社が免税店と手を組んで、観光客を誘導するかわりに「キックバック」を要求する場合もあると主張した。 ********** ◆解説◆  上記記事の「日本でも悪質な商行為が存在する」との主張を否定することはできないだろうが、読者に対して、日本におけるショッピングについて必要以上の「恐怖感」を持たせる部分もある。  編者はかつて、日本の大手旅行会社の経営者に「土産店からのキックバック」の話を聞いたことがある。同経営者は「存在する」、「ただし、同一の商品を他店より高く売ることは認めていない」、「違反があった場合、契約も解除あり得る」などと説明した。  理由は「自社の評判が下がるから」だった。旅行会社は契約のある土産物店に大量の客を誘導する。土産物店は安定して売上を出せる。客も、場合によっては同一の品を他店より安く購入できることがあり得をするとの説明だった。  同経営者は、日本国内だけでなくハワイや香港でも同一の方法で実績を上げていると説明した。ただし中国大陸部だけは、ガイドが個人的に知っている土産店に客を誘導し、自分自身がキックバックを受けとる慣行が根強く、客から「高く売りつけられたとクレームが入る場合がある」ので困惑しているとの話だった。(編集担当:如月隼人)(写真は新浪網が15日付で掲載した記事ページのキャプチャー。「桜の季節、日本のホテルは1部屋を確保するのも困難」と伝えた)
福建省福州市の地元紙「福州晩報」は25日、日本でも観光客相手の商売は「完全にルール通りではない」として、注意を促す記事を発表した。(写真は新浪網が15日付で掲載した記事ページのキャプチャー。「桜の季節、日本のホテルは1部屋を確保するのも困難」と伝えた)
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2015-03-26 16:45