「新エネ車」が販売急増!・・・課題も浮き彫りに=中国メディア

中国では、燃料電池車や電気自動車、プラグインハイブリッドカーなど、従来とは異なる方式で動力を得る自動車を「新エネルギー車」と呼んでいる。2014年の新エネルギー車の販売は前年の約4.3倍の7万4763台だった。2015年の販売について、国家目標は50万台という。
27日付広州日報によると、14年における新エネルギー車の販売台数の7万4763台は、世界第2位という。広州汽車集団が26日に主催した「新エネルギー車と環境保護自動車」についてのフォーラムでは、出席した自動車産業関係者から新エネルギー車の販売台数について「2014年には、極めて急速な伸びを見せた」との声が出た。ただし、15年の目標である50万台の達成について「大きなチャレンジ」との見方が出たという。
「新エネルギー車」といっても現在はほとんどすべてが、電気自動車だ。中国汽車技術研究中心(中国自動車技術研究センター)の趙航主任は同フォーラムで、現状における問題点として「伝統的なエンジンタイプの自動車に比べて、航続距離が100-200キロメートルも短いこと」、「電池の劣化が速いこと」、「充電時間が長すぎること」を挙げた。
趙主任よると、中国には電池メーカーと電池関連の素材メーカーが400社あるが、国が「新エネルギー車」の搭載電池についての標準を定めていないことが、開発コストを押し上げる原因の1つになっている。
中国政府・工業和信息化部(工業情報化省)産業政策司の盧希司長は自動車が利用するエネルギーについて「電気をもって油に代える」方針を定めており、中でも電動自動車が主流になると説明。中央政府も地方政府も、2014年には各種の奨励策を打ち出し始めたという。
同フォーラムでは業界関係者から、「新エネルギー車」やリチウム電池などの分野では14年から、国内A株市場における資金調達も活性化したとの指摘もあった。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:(C)Ed Aldridge/123RF.COM)
中国では、燃料電池車や電気自動車、プラグインハイブリッドカーなど、従来とは異なる方式で動力を得る自動車を「新エネルギー車」と呼んでいる。2014年の新エネルギー車の販売は前年の約4.3倍の7万4763台だった。2015年の販売について、国家目標は50万台という。(イメージ写真提供:(C)Ed Aldridge/123RF.COM)
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2015-03-27 17:00