カーリットホールディングスはボックスレンジ下限に到達して反発のタイミング、低PBRも支援材料
カーリットホールディングス <4275> の株価は全般地合い悪化の影響を受けて反落したが、ボックスレンジ下限に到達して反発のタイミングだろう。指標面で低PBRも支援材料だ。
日本カーリットが純粋持株会社を設立して13年10月東証1部市場に上場した。化薬事業(産業用爆薬、自動車用緊急保安炎筒、危険性評価試験受託など)、化学品事業(塩素酸ナトリウム、過塩素酸アンモニウム、農薬、電子材料、機能材料など)を主力に、ボトリング事業、シリコンウェーハ事業、その他事業(研削剤、シロアリ防蟻施工、各種耐火・耐熱金物など)を展開している。中期経営計画「飛躍500」ではM&A・アライアンス戦略を積極展開する方針を打ち出し、13年10月には一級建築士事務所の総合設計を子会社化して下水道施設設計分野に進出した。
今期(14年3月期)連結業績見通し(10月30日に減額修正)は売上高が前期比9.1%増の410億円、営業利益が同30.0%増の18億円、経常利益が同24.5%増の19億円、純利益は横浜工場跡地売却益の一巡で同31.0%減の11億円としている。ボトリング事業の低調やM&A案件の遅れが影響して減額したが、化薬事業は自動車用緊急保安炎筒の新車装着用の価格改定、車検交換用の緊急脱出用ガラス破壊機能付き製品「ハイフレヤープラスピック」への交換促進などで堅調だ。来期(15年3月期)はシリコンウェーハ事業の新規顧客開拓やボトリング事業のホット飲料対応なども寄与して好業績が期待される。
株価の動きを見ると、昨年10月上場直後の高値549円から反落後は、概ね480円~510円近辺の小幅レンジでボックス展開となっている。足元では1月23日に510円まで上伸する場面があったが、直後に全般地合い悪化の影響を受ける形となり1月28日の482円まで調整した。ただし上場直後の安値478円を割り込むことなく、1月29日は切り返しの動きを強めている。
1月29日の終値490円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS53円42銭で算出)は9~10倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間9円で算出)は1.8%近辺、実績PBR(日本カーリットの前期実績の連結BPS841円00銭で算出)は0.6倍近辺である。日足チャートで見ると1月28日に付けた482円でボックスレンジ下限に到達した形であり、反発のタイミングだろう。指標面の低PBRも支援材料だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
カーリットホールディングス<4275>(東1)の株価は全般地合い悪化の影響を受けて反落したが、ボックスレンジ下限に到達して反発のタイミングだろう。指標面で低PBRも支援材料だ。
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2014-01-30 09:45