リオンは自律調整一巡して切り返しの動き、好業績を評価する流れに変化なし

  補聴器首位のリオン <6823> の株価は昨年11月高値から反落したが、足元では切り返しの動きを強めている。自律調整が一巡したようだ。好業績を評価する流れに変化はなく、1月31日予定の第3四半期累計(4月~12月)業績発表が接近して期待感が高まる可能性があるだろう。   医療機器事業(補聴器や医用検査機器など)を主力として、環境機器事業(音響・振動計測器や微粒子計測器など)も展開し、高機能・高付加価値製品の開発・販売を強化している。補聴器は最上位クラス「リオネットマジェス」、中価格帯「リオネットプレシア」、エントリーモデル「リオネットプレシアV」、低価格のポケット型デジタル補聴器「HD-21」など、商品ラインアップの充実を進めている。   今期(14年3月期)連結業績見通しは売上高が前期比1.7%増の175億円、営業利益が同9.7%増の19億円、経常利益が同10.2%増の19億円、純利益が同13.1%増の12億円としている。主力の補聴器は高価格帯や新製品の中価格帯を中心に好調が続いている。環境機器事業も設備投資需要の回復を追い風として営業損益が改善しているようだ。なお1月31日に第3四半期累計の業績発表を予定している。   株価の動きを見ると、昨年11月高値1823円から反落してやや水準を切り下げた。利益確定売りが優勢になり、足元では全般地合い悪化の影響も受けて1月27日に1454円まで調整する場面があった。しかし1月29日には1574円まで戻す場面があり、切り返しの動きを強めている。自律調整が一巡した可能性があるだろう。   1月29日の終値1569円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS102円72銭で算出)は15~16倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間22円で算出)は1.4%近辺、実績PBR(前期実績に株式数増加を考慮した連結BPS1017円39銭で算出)は1.5倍近辺である。週足チャートで見ると、26週移動平均線近辺から切り返してサポートラインを確認した形だ。好業績を評価する流れに変化はなく、13週移動平均線を回復すれば上値追いで2000円台が視野に入りそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
補聴器首位のリオン<6823>(東1)の株価は昨年11月高値から反落したが、足元では切り返しの動きを強めている。自律調整が一巡したようだ。
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2014-01-30 09:45