中国人のモノづくり・・・「真剣」に取り組めない事情=中国メディア

 中国メディアの搜狐焦点家居網は27日、中国の製造業は日本で販売されているものと同等の製品を造ることができると主張する一方、中国人が国外で外国メーカーの製品を購入していることについて「中国の製造業は心をこめて真剣に製品を生産しようとしていない」と主張した。  記事は、2015年の春節(旧正月)期間中に多くの中国人観光客が日本を訪れ、買い物で莫大な金額を消費したことを伝える一方、中国国内では「なぜ中国人は身近な中国製品を買わず、わざわざ国外で外国メーカーの製品を購入するのか」といった議論が起きたことを伝えた。  続けて、中国の家具メーカーの経営者に対し、「なぜ中国人は身近な中国製品を買わず、わざわざ国外で外国メーカーの製品を購入するのか」と質問し、経営者らが自らが考察を述べたことを紹介した。  さらに、韓麗家具製造有限公司の楊通兵氏が、イタリアの高級ファッションブランドである「プラダ」が一部製品を中国の東莞市で生産していることを紹介したうえで「中国の製造業が他国に劣っていないことを示す事例」と主張したと伝えた。  また、日本を訪れた中国観光客が買い求めた洗浄便座の一部が、実は中国の杭州市で生産されたものであったことは、一部の消費者の「海外崇拝」がもたらした事象であり、家具メーカー、依諾維紳総裁の楊建偉氏の発言として「中国人消費者が中国製をまったく信用していないため」起きた事象と論じた。  そのほか記事は、家具メーカー・合生雅居の王天兵氏が「われわれは日本の洗浄便座と同じものを生産できないわけではなく、心をこめて真剣に生産しようとしていないのだ」と述べたことを紹介。その理由として、中国では知的財産権が十分に保護されているとは言い難いとし、「真剣に製品を作っても、2カ月もしないうちに模倣されてしまう中国ではモノづくりに真剣に取り組もうという気が失せてしまう」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの搜狐焦点家居網は27日、中国の製造業は日本で販売されているものと同等の製品を造ることができると主張する一方、中国人が国外で外国メーカーの製品を購入していることについて「中国の製造業は心をこめて真剣に製品を生産しようとしていない」と主張した。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-03-28 16:00