便座も自動車も同じこと・・・「ブランド」がなければ!=中国メディア

 香港メディアの鳳凰網は26日、中国人が春節期間中に日本で買い求めた洗浄便座が中国で生産されたものだったとの報道が注目を集めたと紹介し、その背後には中国製品にブランド力がないためだと論じる記事を掲載した。  記事は、中国の2014年における自動車生産台数が約2400万台に達し、世界最大の自動車生産大国であることを紹介する一方、「その数字には外国メーカーの台数が約3分の2も含まれている」と指摘し、中国が世界最大の自動車生産大国であることを盲目的に喜ぶことはできないと論じた。  続けて、中国の自動車産業の発展モデルとして理想的なのは「日本や韓国のように、世界で通用する複数のメーカーを育てつつ、国内から国外へと進出していくモデルだ」と指摘。だが、現在の中国では海外メーカーによる合弁会社が生産・販売ともに市場をリードし、中国メーカーは合弁会社に太刀打ちできない状況にあると論じた。  さらに、中国の生産能力の大きさや部品調達の容易さ、比較的安価な人件費などを背景に、中国で生産された自動車の多くが国外に向けて輸出されていると指摘し、「中国自動車産業の発展モデルも、日韓の発展モデルも国外に向けたものだが、違いは後者がブランドの輸出であることに対し、前者は“組み立てた製品”を輸出していることだ」と主張。  また、中国の発展モデルは投資額やリスクが日韓のモデルに比べて相対的に小さいとする一方、「果たして中国の自動車産業に未来はあるのだろうか」と疑問を呈した。さらに、先進国の自動車産業の成功モデルを見る限り、「ブランド力」を基礎に国外のマーケットへ進出していると指摘。  さらに、消費者が成熟するつれ、価格などの要素よりブランドのコンセプトへの共感などが消費に大きな影響を与えるようになっていると指摘し、まさに中国の消費者が中国で生産された日本ブランドの洗浄便座を購入したように、ブランドがなければ消費者は見向きもしてくれないと主張。中国の自主ブランドメーカーもブランドを確立する努力を行うべきだと論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
香港メディアの鳳凰網は26日、中国人が春節期間中に日本で買い求めた洗浄便座が中国で生産されたものだったとの報道が注目を集めたと紹介し、その背後には中国製品にブランド力がないためだと論じる記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-03-29 18:45