結婚の条件は「2高+2種の神器」? 中国の結婚事情

バブル全盛期には、男子の結婚の条件として「3高」(高学歴・高収入・高身長)なんて言葉がよく使われていましたね。今日は中国男子の結婚の条件についてご紹介します。
■中国の場合「2高」?
日本では、今や「3高」からさらに進んで「3平」(平均的年収・平凡な外見・平穏な性格)、最近では「4低」(低姿勢・低依存・低リスク・低燃費)なんて言葉もあるそうです。「女性に威張らない」、「家事を女性に頼らない」、「リストラされない」、「節約できる」ということだそうですが、“敷居”が徐々に低くなってきているのが時代をよく反映して面白いですね。
……思わず脱線してしまいましたが、今の中国男性の結婚条件は、あくまで福建省福州市周辺の「地域限定版」です。つまりはズバリ「高収入」、「高身長」の「2高」です。
特にここ福建省一帯は、あまりの貧しさから大勢の人が危険を冒して海外に出稼ぎに出た背景があり、今も富や財産に対する強い憧れがあります。年金などの社会保障が確立していない中国において、「高収入」が高いウェイトを占めているのは何となく頷けます。
で、面白いのが「高身長」。これがまた高収入と同じくらい重視されているんです。私の友人の女性も
「とても気に入った人がいるんだけど、彼ちょっと背が低いのよねえ」
なんて真剣に言っていました。
ちなみに友人に5歳の男の子がいるのですが、彼の悩みは「背が低いこと」で、すごく気にしているようで、お母さんが冗談で「あなたもう背は伸びないかもね」と言ったら、泣き出したそうです。子供から大人まで、なぜここまで重視するのかよくわからないのですが、ここらではとにかく「イケメン」より「高身長」の方が重視されているのは確かです。
■そして「2種の神器」?
以前高度経済成長期の日本では「3種の神器」(白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫)が必需品とされていました。その後「新・三種の神器」(カラーテレビ・クーラー ・自動車)に代わり、豊かになった今は特にそのようなものはないようですが、中国の場合「2種の神器」が存在します。それは「家」と「車」です。
車はまだ「あればより良い」というレベルですが、「家」は結婚の必須条件とされています。ですから男性はまず結婚に先立って(ほとんどの場合親に借金して)まず家を購入します。恋愛結婚に比べ見合い結婚の比率が高いここら辺りの田舎地域では、「背が低く、家のない男性」は敬遠され、「まず紹介してもらえない」と言われるくらいです。
ですから中国の場合、「高収入・高身長・家有り(車もあればなお良い)」というのが結婚の必須条件なんです。国民性や背景から来る違いはあるものの、何だかかつての日本の姿を見ているようで面白いと思いませんか? やがて中国も「2高」から「○平」、「○低」へと進んでいくのかもしれませんね。(執筆者:高山 翔 提供:中国ビジネスヘッドライン)
バブル全盛期には、男子の結婚の条件として「3高」(高学歴・高収入・高身長)なんて言葉がよく使われていましたね。今日は中国男子の結婚の条件についてご紹介します。
china,column
2015-03-30 10:30