「慢性的な持病」に悩む人は、漢方専門病院に行くのがオススメ

 中国国内にはもちろん沢山の病院があります。日本のような個人がやっている「クリニック」、「診療所」のようなイメージの小規模医院はありませんが、国営、市営等の大病院や大学病院が沢山あり、この点では日本に劣らぬ医療体制が整っていると言えます。  ですが、「さすが中国4000年の歴史!」と思わず唸ってしまうような病院も存在しています。  そうです。タイトルにあるような「漢方専門」の総合病院が中国国内には多数存在をしているのです。 ■外観はどうみても大学病院、でも全部漢方で治療する  筆者が何度かお世話になった漢方(中国では中医と呼ばれます)の病院は、上海の中心部に存在し、外観は6階建ての立派な外観。  言われなければどっかの大学病院かと思うのですが、中に入るとほんのりと漢方薬のあの独特のニオイがしますので、日本で言う「普通の病院」では無いことがよくわかります。  診察科目は普通の総合病院と同じように分かれていて、内科・整形・外科などから始まり、循環器科、神経外科等、まったく普通の総合病院と同じような診療科目が並んでいます。 ■漢方薬でジンワリと直す東洋医学の究極!  ですが、診察内容は違います。  筆者は慢性的な気管支炎と不眠に悩んでいたのですが、普通の血液検査をした後は、医師から様々なヒヤリングを受け、大量の漢方薬の処方を受けて、それで治療をするように言われました。  風邪や冷え性等に漢方を用いるのは理解できますが、気管支炎や不眠症に漢方が効くとは意外や意外(まあ、効くからそういう専門外来があるのでしょうが)  聞けば脳卒中や心臓病の患者も診てもらいにかなりの数訪れると言いますから、まさに「中国4000年の歴史、ここに極まれり」と妙な感慨にふける事ができて、知的好奇心の強い筆者は何だかテンションが上がってしまったのをよく覚えています。  薬局に行くと、千と千尋の神かくしに出てくる「釜爺」がいそうな大量の引き出しが並ぶ調剤書があり、薬剤師(?)の人が手際よく1万個位はありそうな引き出しから処方箋に書かれている様々な漢方薬を取り出して調剤している光景を見ることができます。  実際、なかなか持病で治らなかった私の気管支炎、不眠症も漢方で全快に(時間はかかりましたが)。中国に長期滞在したからこそできた貴重な経験でした。(執筆者:高橋 亮 提供:中国ビジネスヘッドライン)
中国国内にはもちろん沢山の病院があります。日本のような個人がやっている「クリニック」「診療所」のようなイメージの小規模医院はありませんが、国営、市営等の大病院や大学病院が沢山あり、この点では日本に劣らぬ医療体制が整っていると言えます。
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2015-03-30 10:30