中国版「いつかはクラウン」だった!?・・・「紅旗」は地位回復できるか=中国メディア

 中国メディアの捜狐は3月30日、中国自動車メーカー・第一汽車の高級車ブランド「紅旗」がかつては中国人が「自動車強国になる夢を託したブランドだった」と伝える一方、第一汽車の自主ブランドが衰退するにつれ、紅旗のブランドも落ちぶれてしまったと指摘する記事を掲載した。  記事は、第一汽車が中国最大の自動車メーカーの1社であり、年間生産台数および販売台数は200万台を超えるメーカーだと紹介する一方、中国で初めて誕生した自動車メーカーであると同時に国有企業として「中国政府による多大なる保護がある」と指摘。  さらに、2014年における紅旗の販売台数がわずか2708台にとどまり、前年比9.16%減になったことを紹介し、国有企業として多くの資産と特別な待遇を受け、本来であれば自主ブランド車を発展させるうえで業界をリードしなければならない存在だとしつつも、「残念ながらその責任を果たせていない」と指摘した。  続けて、第一汽車がフォルクスワーゲンやトヨタなどと合弁会社を設立し、「合弁相手の企業が中国市場を開拓するうえでのインキュベーター的な存在になってしまった」と指摘し、外資メーカーが自主ブランド車を抑圧する先鋒を担う存在に成り果てたと批判した。  一方、第一汽車も紅旗をはじめとする自主ブランド車の復興に向けて多額の投資を行ったとするも「その投資はリターンを生んでいない」と指摘し、第一汽車の自主ブランド車の販売台数は散々たる状況だと論じた。また、個人向け市場で太刀打ちできない紅旗について、公用車市場への売り込みも行ったものの、中国政府が公用車としての採用を見送ったことで紅旗の14年の販売台数はわずか2708台にとどまったと論じた。  続けて記事は、かつての中国人にとって憧れだった「紅旗」ブランドについて、第一汽車ではなく、ブランド力を高め、市場シェアを高めることのできる企業に託すべきではないかと提案したうえで、中国自動車市場の改革の1つとして実施してみてはどうかと論じた。(編集担当:村山健二)(写真は捜狐の3月30日付報道の画面キャプチャ)
中国メディアの捜狐は3月30日、中国自動車メーカー・第一汽車の高級車ブランド「紅旗」がかつては中国人が「自動車強国になる夢を託したブランドだった」と伝える一方、第一汽車の自主ブランドが衰退するにつれ、紅旗のブランドも落ちぶれてしまったと指摘する記事を掲載した。(写真は捜狐の3月30日付報道の画面キャプチャ)
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2015-03-31 10:00