未来の医療が体験できる「未来医XPO’15」が神戸で開幕、長寿社会を支える医療福祉IT展示も活気

最新の医学・医療や科学の成果と未来を体験できる参加型の一般公開展示イベント「未来医XPO’15~あなたの暮らしと医の博覧会~」が2015年3月28日から神戸で始まった。日本医学会が主催する日本医学会総会が開催するイベントで、メイン会場の神戸国際展示場でテーマごとに分かれた「スマートアイランド」、「メディカルアイランド」、「サイエンスアイランド」、「ヘルスケアアイランド」の4つの「アイランド」を巡りながら、最新の医学・医療や科学に触れることができる。博覧会への入場は無料で、4月5日までの開会期間中に25万人の来場者を見込んでいる。(写真は、医療福祉IT展示推進委員会委員長の田中博氏)
今回の一般展示は、「iPS細胞」に関する展示の他、ロボットを使った手術実演、子どもたちの医療手術体験など、盛りだくさんの内容になっている。
「スマートアイランド」にある「医療福祉IT展示推進委員会」のブースは、「ウェルネスライフサポート」をテーマに、地域で進められている患者・住民の健康医療情報の集積・活用の情報基盤が、わたしたちの生活にどのような恩恵をもたらすのかを、実感できる展示になっている。いつでも、どこでも、誰でもが、良質な保健・医療・福祉サービスを受けられる社会や生活の一部を、未来を先取りするように体験できる。
医療福祉IT展示推進委員会の委員長の田中博氏(東京医科歯科大学難治疾患研究所 生命情報学分野教授)は、「日本は、高齢化がますます進んで、平均寿命はどんどん長くなっていく。健康を維持するため、IT環境が重要になってくる。今回のブースでは、健康、医療、介護に分け、我々の生活習慣を支えて、さりげなく計測するセンサーなどが紹介されている。これらは、これからの未来に広がっていき、日常の生活のなかで健康状態を測ることができるようになっていく。遺伝情報から自己の健康管理ができるような器具など、展示されているセンサーや計測器を体験してもらい、今後の医療社会を実感してほしい」と語っていた。
目立っていた展示のひとつが、シャープの「健康コックピット」。シート型の健康測定装置で、シートに座っているだけで、血圧や心拍数など、様々な健康データを測定し、現在の健康状態を把握することができる。
また、EH(Excel Human)は健康寝具「健康いちばん」のコンセプトモデルを出品。本製品は「温熱効果」による血流促進や、カラダの調節機能に働きかける「電位効果」、人間工学に基づいて正しい寝姿勢を保つ帝人製のマットレスなど、医療機器認証を受けた商品だが、公開されたコンセプトモデルでは、寝ている間のバイタルデータを計測し、睡眠時間や睡眠の質を計測する機能を搭載するという。
この他にも、GEの歩行のバランスを見える化させる機器など、日常生活のなかで、特に意識をしなくても、健康チェックや健康増進に役立つような展示が揃っている。来場者は思い思いに最新の機器を体験し、自身の身体データを測定器が瞬時に測る様子などに驚いていた。(編集担当:風間浩)
最新の医学・医療や科学の成果と未来を体験できる参加型の一般公開展示イベント「未来医XPO’15~あなたの暮らしと医の博覧会~」が2015年3月28日から神戸で始まった。
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2015-03-31 11:15