日新電機は中期成長路線を着実に歩む好実態を評価する
日新電機 <6641> は突っ込み買いのチャンスを迎えている。1月28日に発表された2014年3月期の第3四半期累計決算は、営業利益が37億6000万円(前年同期17億8100万円)と大幅増益を達成した。
ビーム・真空応用事業で、韓国や中国向けにFPD製造装置向けのイオン注入装置の販売が増加。パワーコンディショナ(電力変換装置)を手掛ける新エネルギー・環境事業で国内の太陽光発電装置向けの需要が大きく伸びたことが大幅増益をけん引した。ただ、通期の業績について営業利益90億円、前期比27%増の見通しを据え置いたことで、株価的には材料出尽くしムードを誘い、利益確定の売りが先行する流れになってしまっている。
しかし、同社の業績はまだ発展途上。現在2012年3月期から2016年3月期までの5ヵ年計画「ビジョン2015」を推進中。目標は、市場環境が変化しても持続的な成長を遂げられる企業。そのために、4つの事業分野でグローバルに成長する。
具体的には、「電力機器」と「ビーム・真空応用」という既存の2つの事業に加え、新たな成長のチャンスである「新エネルギー・環境」と、顧客の設備のライフサイクル全体をサポートする「ライフサイクルエンジニアリング(LCE)」の2つの事業を収益の柱に育てる。そして、旺盛な新興国需要をターゲットに思い切ったグローバル展開を図る。その結果、最終年度の2016年3月期に営業利益120億円(スタートの2012年3月期は76億5200万円)を想定している。
従って、株価的には足元の好業績織り込みではなく、中期的な成長路線を順調に歩んでいることが確認された点を評価するべきだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
日新電機<6641>(東1)は突っ込み買いのチャンスを迎えている。1月28日に発表された2014年3月期の第3四半期累計決算は、営業利益が37億6000万円(前年同期17億8100万円)と大幅増益を達成した。
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2014-01-30 11:00