スポット金大幅反発、1200ドル台を回復

 4月1日のスポット金は4取引日ぶりに大幅に反発し、前日より20.63ドル高(1.79%)の1204.22ドルで引けた。冴えない全米雇用報告及び米3月ISM製造業景況指数を受けて、連邦準備制度理事会(FRB)が金融引き締めに一段と慎重になるとの見方が広がり、ドルが対主要通貨が売られたことが背景。  1日発表した3月の全米雇用報告が予想を下回ったため、3日に発表が迫った米雇用統計が労働市場環境の悪化を示す可能性があるとの懸念が広がった。3月の全米雇用報告によると、民間部門雇用者数の増加数は18.9万人にとどまり、2014年1月以来の低い伸びとなった。市場予想は22.5万人だった。また、米供給管理協会(ISM)が発表した3月の製造業総合景況指数 は51.5と、前月の52.9及び予想値53.0から低下した。3月製造業総合景況指数は拡大を示したものの、拡大ペースは2013年5月以来の低水準だった。  1日のWTI原油は急伸、前日より1.79ドル高(3.7%)の49.58ドルで引けた、取引時間中一時50.43ドルまで上昇した場面もあった。上昇は4日ぶりだった。ドル安及び在庫統計で、増加幅が一部で懸念されたほど大幅ではなかったことが相場上昇につながった。  市場は、イランの核問題をめぐる主要6カ国との協議に注目していたが、ドルが軟調となる中、焦点はドル相場に移行した。ドルが下落すると、ドル建てで取引される原油などの商品の魅力が増す。米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)が発表した国内原油在庫は前週比480万バレル増の4億7140万バレルと、12週連続で過去最高を記録した。事前の市場予想では、増加幅は420万バレルと予想されていた。ただ、米石油協会(API)が3月31日に発表した統計の増加幅が520万バレルに上ったことを受け、一部で増加幅が大きくなると懸念されていた。(情報提供:東岳証券株式会社)
4月1日のスポット金は4取引日ぶりに大幅に反発し、前日より20.63ドル高(1.79%)の1204.22ドルで引けた。冴えない全米雇用報告及び米3月ISM製造業景況指数を受けて、連邦準備制度理事会(FRB)が金融引き締めに一段と慎重になるとの見方が広がり、ドルが対主要通貨が売られたことが背景。
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2015-04-02 11:30