中国鉄鋼業界の「救世主」になるか・・・高速鉄道の海外輸出=中国メディア

 中国が高速鉄道や原子力発電といったインフラ輸出を推進していることについて、中国メディアの中鋼網は2日、「インフラ輸出によって中国国内の鉄鋼業界における生産能力の過剰が解消される」と期待を示した。  記事は、中国高速鉄道は開業からごく短期間で驚くべき発展を遂げたとし、中国の鉄鋼メーカーのなかにも高速鉄道関連の事業に注力する企業が現れていることを紹介。さらに、中国の高速鉄道のレールにおいて30%以上のシェアを獲得している鉄鋼メーカーの包頭鋼鉄が海外からの技術導入に積極的に動いていることを紹介した。  続けて、欧州では新たな高速鉄道の路線建設がほとんど存在しないと指摘する一方、中国の高速鉄道は発展の歩みを今なお続けていると主張。先進国では鉄道網の拡大がストップしており、速度の向上が取り組みの中心であると指摘しつつ、「中国高速鉄道は速度向上だけでなく、鉄道網の拡大にも積極的に取り組んでいる」と論じた。  さらに、中国がロシアやタイ、シンガポールなどの高速鉄道プロジェクトにおいて積極的に協力する意向を示していることを紹介し、「すでに技術的に優位を持つ中国高速鉄道は鉄道車両メーカーの中国北車と中国南車が合併したことでさらに競争力が高まった」と主張。  続けて、中国政府の後押しのもと、中国高速鉄道の海外輸出がさらに加速することになるとし、「中国高速鉄道の輸出が大きな成功を収めれば、過剰な生産能力に苦しむ中国国内の鉄鋼メーカーにとっての恩恵も計り知れない」と期待を示した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Ping Han/123RF.COM)
中国が高速鉄道や原子力発電といったインフラ輸出を推進していることについて、中国メディアの中鋼網は2日、「インフラ輸出によって中国国内の鉄鋼業界における生産能力の過剰が解消される」と期待を示した。(イメージ写真提供:(C)Ping Han/123RF.COM)
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2015-04-02 18:30