【為替本日の注目点】米雇用「平均時給」注目、相場荒れる可能性も
NY市場
ドル円は今夜の雇用統計を控え小動き。119円台半ばから後半でもみ合い、失業保険申請件数が低下していたものの、相場への影響は見られなかった。ユーロドルは上昇。雇用統計前の持ち高調整と見られる買いに、前日よりも100ポイントユーロ高の水準まで上昇。
株式市場は3日ぶりに反発。こちらも雇用統計と連休前の買い戻しと見られ、ダウは65ドル上昇。債券相場は反落。失業保険申請件数が予想以上に減少していたことが影響。長期金利は1.91%台まで上昇。金、原油は前日の大幅な上昇から反落。
2月貿易収支 → 354億ドルの赤字
新規失業保険申請件数 → 26.8万件
ドル/円 119.58 ~ 119.89
ユーロ/ドル 1.0802 ~ 1.0906
ユーロ/円 129.49 ~ 130.50
NYダウ +65.06 → 17,763.24ドル
GOLD -7.30 → 1,200.90ドル
WTI -0.95 → 49.1ドル
米10年国債 +0.055 → 1.912%
本日の注目イベント
中 中国 3月HSBCサービス業PMI(速報値)
欧 欧州市場は休場
米 株式市場休場、債券市場は正午まで (グッドフライデー)
米 3月雇用統計
米 コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演
今夜の雇用統計発表を控え、ドル円は動きがありません。特に昨日の東京時間では、株価が久しぶり大幅な反発をみせ、前日比277円も上昇したにも関わらず、ドル円は反応うすでした。「笛吹けど、踊らず」といった状況です。
119円台が定着したかのような相場つきですが、今夜に期待したいと思います。市場予想は24.5万人の増加ですが、むしろ注目しているのは「平均時給」です。こちらは、前月比0.2%の上昇を予想していますが、既にそれ程上昇していないと読んでいることになります。
注意したいのは、今日は「グッド・フライデー」で、欧州市場はほぼ休場です。NYでは、株式市場が休みで、債券市場は短縮取引になります。そのため、参加者が少なくなると思われ、流動性の低下から、結果次第では値が飛ぶのではないかと懸念されます。予想通りの結果であれば問題は無いかと思われますが、どちらかに大きく乖離した場合には、荒れる可能性があります。
雇用統計では、昨年12月分から、連続して市場予想から大きく乖離しており、それも全て上振れしています。先日のADP雇用者数が大きく下振れしたことから、目線は下方にバイアスがかかっているように思います。
昨日はイエレンFRB議長の講演がありましたが利上げに関するは発言は一切なく、米経済を強くするための、経済学的なアプローチの内容に終始しています。市場の動きが序徐々に読みにくくなっていますが、着地点は、米利上げがいつになるのかという点に尽きます。6月はないと思われますが、それが9月なのか、あるいは来年にずれ込むのかで、相場の行方は異なってきます。
現時点では、9月利上げを予想していますが、それでもドルの上昇スピードは緩やかなものになると思います。先ずは、今夜の結果が利上げ観測を早めるのか、後退させるのかに注目です。予想レンジは、ややワイドに118円50銭~120円50銭程度にします。
先ごろ、旧日本軍の戦艦「武蔵」と見られる船体がフィリピンの海底で見つかりました。これは米マイクロソフトの共同創設者のポール・アレン氏が桁はずれの私財をかけて発見したものだそうです。米フォーブス紙によると同氏は、世界51位の富豪だそうです。ビリオネアは「夢もケタ外れだ」と、報じられています。良い週末を・・・・・。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)
ドル円は今夜の雇用統計を控え小動き。119円台半ばから後半でもみ合い、失業保険申請件数が低下していたものの、相場への影響は見られなかった。ユーロドルは上昇。雇用統計前の持ち高調整と見られる買いに、前日よりも100ポイントユーロ高の水準まで上昇。
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2015-04-03 09:30