今週の為替相場見通し(2015年4月6日-)=為替王
先週金曜日は、注目されたアメリカの雇用統計が悪かったためドルが売られて、米ドル円は1ドル=118円台まで下がりました。まず、アメリカの雇用統計についてですが、「悪かった」といっても、専門家らの事前の強気すぎる予想と比べて、そこまでは良くなかったというだけで、アメリカの雇用が増え、賃金も上昇している流れは続いています。よって、先週の雇用統計を受けて、アメリカ経済が不安だとか、今年想定されている利上げがなくなりそうだとか、そういったことには、まったくならないと考えます。
次に、米ドル円の現状認識としましては、先月、予想が連続してズバズバ的中した後の、(予想が的中して相場エネルギーを出し尽くしたために)方向感が出にくい状況であるとの認識でよいと思います。先週は120円に乗ったり、その後は週末に118円台に急落したり乱高下したからといって、特に、想定していなかった特殊なことが起きているということでは、まったくありません。米ドル円のチャート分析においては、どちらかというと下向きで、やや重たい状況です。とはいえ、大きな円高エネルギーを抱えているわけでもなく、先週末の水準から多少円高に進むことはあっても、とりあえず118円台で止まりやすく、大きく見てもせいぜい117円台あたりが目安になろうかと思います。
トルコリラ円は、先月下旬からブログでは、下落リスクを抱えた状態であるとお伝えしてきました。しかし、なんとか1リラ=45円台で踏ん張って、46円台を超えてじりじりと回復しています。トラリピにとっては利益が積み上がってよい環境ですが、この先、まだ油断はできません。方向性はまだ変わっていないので、再度下落に向かうシナリオも想定しておきたいです。
豪ドル円も先週は、90円台止まりでした。目先の下落ターゲットまで到達したのは良かったのですが、それ以上の大きな動きには発展しませんでした。先月下旬からの下落の流れがやや一方的なので、反発を挟む可能性もありますが、(最大で92円台への反発の可能性はありますが)、大きな流れとしては3月の保ち合いを崩れた後の、さらなる下落リスクもあることを引き続き警戒したいです。
ユーロ円については、3月に大幅下落した後、現状、ちょっとしたレンジ相場が形成されています。具体的にはざっと128円台後半~131円のレンジになります。上限(131円あたり)を完全に上抜ければ、とりあえず3月前半の急落前の134円回復の芽が出てきますし、逆に下限(128円台後半)を下抜けると、一気に125円台も浮上しますので、両方をにらみながら柔軟に対応できるようにしたいです。(執筆者:為替王)
先週金曜日は、注目されたアメリカの雇用統計が悪かったためドルが売られて、米ドル円は1ドル=118円台まで下がりました。まず、アメリカの雇用統計についてですが、「悪かった」といっても、専門家らの事前の強気すぎる予想と比べて、そこまでは良くなかったというだけで、アメリカの雇用が増え、賃金も上昇している流れは続いています。
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2015-04-06 19:45