「老け胸」を招く生活習慣になっていませんか? 長時間PC&スマホや“ラクブラ”は要注意

 生活者の意識・実態に関する調査を行うトレンド総研は、「胸の下垂」によって年齢よりも老けて見え、全体的な印象を変えてしまう状態の胸を『老け胸』と定義し、下着研究家である青山まり氏へのインタビューと、一般女性500名への調査をもとに、『老け胸』の原因、対策についてのレポートを2015年4月7日に発表した。画像は『老け胸』の原因、対策についてのレポートより。  青山氏によると、「胸の下垂」には加齢や女性ホルモンの減少以外に、普段の生活習慣も関係するという。「胸の下垂」を招く生活習慣とは、長時間のパソコン・スマートフォン使用による姿勢の悪さや運動不足、カップ付きのキャミソールなどの“ラクブラ”(締め付けの少ない楽なブラジャー)の使用が考えられる。そこで、20~40代の女性500名を対象に、どの程度の女性たちが『老け胸』を招く習慣を持っているのか、また、『老け胸』の自覚があるのかを調査した。調査期間は、2014年12月4日~12月5日。  調査の結果、20代の頃と比べて胸が垂れてきたと感じる女性は62%。20代でも42%が「胸の下垂」を自覚していることが分かった。また、胸が垂れてきたことによって起こった変化としては、「体が老けて見えるようになったと感じる」(46%)が最多。「水着になりたくなくなった」(30%)、「タイトな服が似合わなくなったと感じる」(26%)などが続き、「女としての自信がなくなった」(21%)という回答も5人に1人と少なくなかった。  青山氏は、『老け胸』に至るまでに兆候といえる状態があるという。そこで、その兆候を感じているかどうかを調べた。その結果、20代の頃と比べて胸に起こった変化として、「ハリが少なくなった」(64%)、「触感が柔らかくなった」(54%)、「デコルテ(首から胸元までの部分)のボリュームが減った」(52%)など、『老け胸』の実感がなくとも、その兆候と言える変化を感じている女性が多いことが分かった。  また、『老け胸』を招きうる生活習慣についても調査したところ、「パソコンを使っているときに姿勢が悪くなりがち」(54%)、「スマートフォンを使っているときに姿勢が悪くなりがち」(33%)などの回答が上位に並んだほか、下着に関する習慣としては、「試着せずにブラジャーを買っている」(42%)、「運動するときも普段と同じブラジャーを着用している」(35%)、「家にいるときに“ラクブラ”を着用する」(28%)といった回答が集まり、現代女性の生活には、随所に『老け胸』習慣があることがわかった。  続いて、「胸」のケアについての調査を行ったところ、「顔」(54%)や「髪」(37%)などは毎日ケアしている人が多かったのに対して、「胸」を毎日ケアする人はわずか6%。その理由としては「面倒だから」(38%)、「やり方が分からないから」(36%)、また、「無駄だと思っているから」(13%)などがあがり、胸のケアに対する意識の低さが浮き彫りになった。ただし、「胸が垂れる前に、早くからバストケアをした方がよい」と考えている人は81%にのぼった。  青山氏によると、「胸の下垂」の原因としては、「胸の揺れなどによって“クーパー靭帯”が切れたり伸びたりすることや、加齢による女性ホルモンの減少」があげられる。加えて、胸の土台である“大胸筋”が弱ることも「胸の下垂」につながるという。「大胸筋は、長時間のパソコンやスマートフォンで姿勢の悪い状態が続くと、どんどん弱ってしまいます。姿勢の悪さによって、大胸筋の筋力が弱まるだけでなく、胸が重力によって下方向に引っ張られてしまうため、「胸の下垂」を招くことになります。普段から意識してきれいな姿勢を保たないと、着実に衰えてしまいます」と指摘する。  また、「胸の下垂」を防ぐポイントは、「第一に、揺れを抑制して“クーパー靭帯”の切れ・伸びを防ぐことです。また同時に、胸の土台である大胸筋を意識することが大切。揺れを抑制するためには、胸をしっかり支える下着を着用すること。また、大胸筋を鍛えるためには、背中からしっかりと腕を動かすことが有効です。腕立て伏せなどの筋力トレーニングも効果的ですが、常に胸を張った姿勢を保ち、歩く時に腕をしっかりと動かすだけでも十分です。トレーニングをする場合は、胸をしっかりと固定した上で、腕を動かすことを意識したウォーキングやエクササイズなど、簡単な運動から始めるのがおすすめ」と語っている。  そして、「最近では、腕や肩の動きに負荷をかける設計で、着用したまま日常の動作をおこなうことで大胸筋を鍛えられる機能性下着も開発されているようです。機能性下着も今は、デザイン性が高く、フィット感などの付け心地もいいものが開発されていて、忙しい女性たちにとって「胸の下垂」を防ぐ、欠かせないアイテムになるのではないでしょうか」とコメント。「下垂を自覚したタイミングであっても、もう手遅れだと思わずにケアをすぐ始めれば、その後の状態に大きな差が出ます。後悔しないためにも、普段からの意識を変える、機能性下着の力を借りるなど、取り入れやすい方法で、継続的なバストケアに取り組むことが大切です」とアドバイスしている。(編集担当:風間浩)
生活者の意識・実態に関する調査を行うトレンド総研は、「胸の下垂」によって年齢よりも老けて見え、全体的な印象を変えてしまう状態の胸を『老け胸』と定義し、『老け胸』の原因、対策についてのレポートを発表した。
business,company
2015-04-07 17:00