中国に「発言権」!・・・AIIB発足の「原動力」=中国メディア

中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)に対し、ブラジルやロシアなども参加意向を表明したことについて、中国メディアの甘粛農民報は4日、中国がAIIB発足を提起した理由について論じた。
記事は、AIIBの誕生が一部の国の警戒を招いているとし、従来の金融秩序において、「米国人が世界銀行総裁の座を“独占”し、欧州人が国際通貨基金(IMF)の専務理事の座を独占してきた」と指摘。さらに、アジア開発銀行の総裁の座は日本人が独占してきたと主張した。
さらに、中国は近年、国際金融秩序の枠組みのなかで発言権を拡大させようとしてきたとする一方、中国の取り組みは米国によって阻害され、中国の金融秩序における発言権は制限され続けてきたと論じた。
さらに、中国の経済規模は世界第2位であり、国内総生産(GDP)の規模は世界3位の日本の約2倍に達すると指摘する一方、中国のアジア開発銀行における議決権は日本の半分にも満たないと不満を呈した。
一方、中国が主導するAIIBでは、中国の議決権は46%に達する見込みと主張し、「中国がそれだけの発言権を得ることを意味する」と指摘。さらにアジア開発銀行の予測を引用し、アジアではインフラ建設において約8兆米ドル(約961兆円)もの資金需要があることを指摘し、「それだけ大きな市場と利益が存在することを意味する」としたうえで、中国政府が推進する“一帯一路”戦略のもと、AIIBは参加を表明した欧州の国々にもビジネスチャンスをもたらすだろうと論じた。
さらに、AIIBは世界各国の関係を強化することにもつながると指摘したうえで、中国が定めるさまざまな規格や人民元の国際化にも有利に働くことになると期待を示した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)に対し、ブラジルやロシアなども参加意向を表明したことについて、中国メディアの甘粛農民報は4日、中国がAIIB発足を提起した理由について論じた。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-04-07 19:00