中国の「経済モデル」・・・追求すべきは「規模から質」=中国メディア

 中国メディアの新京報は5日、中国の李克強首相がこのほど中国の経済構造について、規模を追求してきたこれまでの経済モデルから「質を追求するモデル」への転換が必要と指摘したことを紹介した。  記事は、李克強首相の言葉として、規模を追求してきた中国の対外貿易は結果として大量の雇用を生み出し、中国の工業化も進んだとしながらも、「中国国内に利益が残らないモデルだった」と指摘。  さらに、李克強首相が対外貿易においても「規模」から「質」への転換が必要と指摘したことを伝え、人件費の上昇や資源の制約が厳しくなるなか、規模を追求するモデルは限界に来ていると論じた。  続けて、李克強首相が「優進優出」という言葉で中国経済が進むべきモデルを表現したと伝え、「優進」とは中国にない優れた技術や基幹部品などを海外から取り込むことを意味し、さらに「優出」とは高付加価値の製品や優れた技術、サービスなどを「1つの産業チェーンとして輸出すること」だと紹介した。  さらに記事は、李克強首相の発言として、中国の製造業を発展させ、ハイテク製造業へと技術水準を高めるうえでは「中国国内だけで競争していてはいけない」とし、中国のインフラ輸出を通じて、中国企業は世界の市場で実力ある企業と競争し続ける必要があると指摘する一方、競争を通じて中国企業の技術力は高まり、サービスや製品の質が向上し、結果として企業の競争力が高まることになると期待を示した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの新京報は5日、中国の李克強首相がこのほど中国の経済構造について、規模を追求してきたこれまでの経済モデルから「質を追求するモデル」への転換が必要と指摘したことを紹介した。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-04-08 09:30