ティムコは全般地合い悪化でも堅調、低PBRに見直し余地がありボックス上放れのタイミング接近

  フィッシング用品やアウトドア用品のティムコ <7501> (JQS)の株価はボックス展開が続いているが、足元の全般地合い悪化の状況でも大きく下押すことなく堅調に推移している。低PBRに見直し余地があり、ボックス上放れのタイミングが接近しているようだ。   フィッシング用品やアウトドア用品の企画・開発・販売を展開している。フィッシング用品の需要は一部地域での放射線風評被害も影響してやや低調のようだが、アウトドアブームが追い風であり、アウトドア衣料ブランド「フォックスファイヤー」の商品力強化や、直営店舗「フォックスファイヤーストア」の収益力向上に取り組んでいる。   1月17日に発表した前期(13年11月期)業績(非連結)(1月10日に2回目の減額修正)は、売上高が前々期比1.9%増の28億56百万円、営業利益が11百万円の赤字(前々期は6百万円の赤字)、経常利益が2百万円の赤字(同3百万円の黒字)、純利益が16百万円の赤字(同79百万円の赤字)だった。セグメント別に見ると、フィッシング事業はルアー(擬似餌)用品が苦戦して同5.8%減収となり、在庫品の処分販売も影響して営業損益が悪化した。アウトドア事業は直営店出店効果などで同6.3%増収となり、営業損益も改善した。   今期(14年11月期)の業績(非連結)見通しは売上高が前期比1.2%増の28億90百万円、営業利益が42百万円の黒字、経常利益が43百万円の黒字、純利益が28百万円の黒字、配当は前期と同額の年間12円(期末一括)としている。富士山の世界文化遺産登録や20年東京夏季五輪開催に伴う登山・アウトドア・スポーツ関連ブームなどが追い風であり、商品力強化なども寄与して収益改善が期待されるだろう。   株価の動きを見ると、昨年11月21日に629円まで急伸する場面があった一方で、12月25日には542円まで急落する場面があった。しかし大勢としては550円~600円近辺でのボックス展開が続いている。足元では全般地合い悪化の状況でも大きく下押す動きは見られず、570円~590円近辺で堅調に推移している。   1月30日の終値581円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS9円95銭で算出)は58倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間12円で算出)は2.1%近辺、実績PBR(前期実績のBPS2358円41銭で算出)は0.2倍近辺である。週足チャートで見ると、大勢としては550円~600円近辺でのボックス展開だが、足元では13週移動平均線を回復している。低PBRに見直し余地があり、煮詰まり感を強めてボックス上放れのタイミングが接近しているようだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
フィッシング用品やアウトドア用品のティムコ<7501>(JQS)の株価はボックス展開が続いているが、足元の全般地合い悪化の状況でも大きく下押すことなく堅調に推移している。低PBRに見直し余地があり、ボックス上放れのタイミングが接近しているようだ。
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2014-01-31 09:30