クリナップは三角保ち合い上放れて水準切り上げ、好業績を評価する流れに変化なく自律調整挟みながら上値追い
システムキッチン大手のクリナップ <7955> の株価は三角保ち合いから上放れて水準を切り上げている。足元は全般地合い悪化の影響を受けたが、好業績を評価する流れに変化はなく、自律調整を挟みながら上値追いの展開だろう。
厨房部門のシステムキッチンを主力として、システムバスルーム・洗面化粧台なども展開している。中期計画では「ザ・キッチンカンパニー」の確立を掲げて、中高級タイプの商品力・ブランド力の強化、主力の「クリンレディ」を核としたシステムキッチンの市場シェア上昇、全国102カ所のショールームへの集客強化、リフォーム需要の取り込み、総合競争力強化などを重点施策としている。
なお1月23日には、14年3月までに14ヵ所のショールームを装い新たにオープン(リニューアル12ヵ所、移転2ヵ所)すると発表した。今期はすでに6ヵ所(相模原、甲府、大阪北、佐賀、富山、盛岡)のリニューアルが完了しており、今期の新装は合計で20ヵ所となる。
今期(14年3月期)連結業績見通し(11月7日に増額修正)は、売上高が前期比7.0%増の1215億円、営業利益が同22.0%増の58億円、経常利益が同25.8%増の55億円、純利益が同19.7%増の30億円としている。新設住宅着工やリフォーム需要が堅調に推移して販売数量が想定以上に伸びている。高付加価値商品の構成比上昇や原価低減の効果も寄与して、生産体制強化に伴う償却負担増加やショールーム改装費用などを吸収する。第2四半期累計(4月~9月)進捗率が高水準だったため、通期再増額の可能性があるだろう。
株価の動きを見ると、自律調整を挟みながら水準を切り上げる展開が続いている。昨年12月下旬には三角保ち合いから上放れて高値を更新し、1月15日と1月16日には1010円まで上値を伸ばした。足元は全般地合い悪化の影響を受けて反落したが、従来の上値フシ900円手前が下値支持線に転換しているようだ。好業績を評価する流れに変化はないだろう。
1月30日の終値887円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS64円39銭で算出)は13~14倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.3%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1202円66銭で算出)は0.7倍近辺である。週足チャートで見ると、26週移動平均線がサポートラインとなって強基調の形を維持している。指標面の低PBRにも評価余地があり、自律調整を挟みながら上値追いの流れに変化はないだろう。07年5月の1180円が視野に入る。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
システムキッチン大手のクリナップ<7955>(東1)の株価は三角保ち合いから上放れて水準を切り上げている。足元は全般地合い悪化の影響を受けたが、好業績を評価する流れに変化はなく、自律調整を挟みながら上値追いの展開だろう。
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2014-01-31 09:30