中国高速鉄道は「新幹線」に勝る!・・・「国家戦略」が強み=中国メディア

中国メディアの新華社は8日、日本の新幹線と中国高速鉄道が世界の各市場で受注をめぐって競争を繰り広げていることを指摘し、「中国高速鉄道が新幹線に勝っている点」を論じる記事を掲載した。
記事は、新幹線は高い安全性で知られると指摘する一方、「中国高速鉄道は世界的に見て“後発組”だが、著しい発展を遂げ、眠りに落ちていた日本を目覚めさせた」と論じた。
続けて、中国高速鉄道が新幹線に勝っている点として、まず「技術」を挙げ、広大な中国の国土に張り巡らされた高速鉄道網は「さまざまな地形や気候に適応している」と主張。
また、中国はどの国の関係者が視察で訪れても対応できるとし、寒冷地の国であればハルビンと大連を結ぶ高速鉄道を、熱帯の国であれば海南高速鉄道を、中東の国であれば砂漠地帯を通る蘭新高速鉄道を案内すれば済むと主張した。
さらに中国高速鉄道が新幹線に勝っている点の2つ目として「価格」を挙げ、新幹線の建設コストは1キロメートルあたりで5000万米ドル(約60億円)はかかるが、中国高速鉄道は3000万ドル(約36億円)あれば建設できると主張し、「その差は大きい」と主張。また、中国高速鉄道の安全性能における規格は「欧州の規格と基本的に同じであり、施工の基準は欧州の基準よりさらに厳格」だと主張し、コストが安いうえに基準も厳格であると主張した。
続けて記事は、中国には高速鉄道を通じて各国の経済を結ぶ「一帯一路」戦略という強みがあると主張する一方、日本には一帯一路のような“国家戦略”がないと論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Guo Zhonghua/123RF.COM)
中国メディアの新華社は8日、日本の新幹線と中国高速鉄道が世界の各市場で受注をめぐって競争を繰り広げていることを指摘し、「中国高速鉄道が新幹線に勝っている点」を論じる記事を掲載した。(イメージ写真提供:(C)Guo Zhonghua/123RF.COM)
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2015-04-09 09:15